数字でトレンドの変化を捉え、明日を見据える!
千差万別の家計簿も、集めてみると時代の傾向が浮き彫りになる。日本の生活スタイルの変化から統計数字を読むコツ、ネット上での様々な数値の探し方まで、楽しく読みながら、自分の生活に数字をどう活かすかも学べるおもしろ読み物。
▼ あふれるエピソードと蘊蓄から日本の「いま」を理解する! ▼ 統計の裏に隠されたツボや「家計簿から何がわかるのか」のポイントを伝授! ▼ 各章末には重要ポイントをまとめた親切設計。 ▼ ネット上での様々な数字を見つける手順を「付録」で丁寧に説明。
◎ 個々の世帯の家計支出をビッグデータ化することで、今日の日本全体の消費傾向が見えてくる。過去と比べて消費はどう変化しているのかを知るとともに、スマホなどを利用して自分の消費を「家計簿化」し、生活のトレンドを知ることで今後の消費行動にどう活かしていくかも考えることができる。 ◎ 高齢層でなぜか高い牛肉とマグロの消費、沖縄県で「コメ」の需要が大きい理由など、興味深いエピソードを読みながら、家計データをさらに深く読み解くコツを身につけることができる、実用と教養とを兼ね備えた一冊。

朝日新聞 2020年9月19日(26面)「読書面・おすすめ」に、書評が掲載されました。評者は是枝俊吾氏(大和総研主任研究員)です。
西日本新聞 2020年9月8日(2面)総合面・「風向計」で本書が紹介されました。紹介者は都留正伸氏(西日本新聞東京支社長兼編集長)です。
週刊エコノミスト 2020年9月8日号(p.54)に書評が掲載されました。評者は藤原裕之氏(センスクリエイト総合研究所代表)です。

序 章 家計簿の数字から時代を読み解き、将来を見据える バブル崩壊以降の家計消費――統計から見えてくるもの 個々の家計からは見えてこない、日本における消費の大局的トレンド 統計数字の変遷から「今」を読み、将来を見据える 自分で家計簿を「つける」効果
第1章 日本の家計簿調査の始まり 貧困世帯の把握が目的 政府による家計調査は大正15年にスタート 戦時下の家計調査の知られざる姿 戦後の家計調査の目的は闇市の実体価格調 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
佐藤 朋彦(さとう ともひこ) 1959年生まれ。新潟大学理学部卒業、総理府(現・内閣府)任官。経済企画庁経済研究所専門調査員、総務庁統計局統計調査部消費統計課係長、福岡県調査統計課企画主幹、総務庁統計研修所教官、東京大学社会科学研究所助教授、総務省統計局物価統計室長、総務省統計研究研修所次長等を経て 現在 独立行政法人統計センター・情報技術センター研究官(神戸大学経済経営研究所客員教授を兼務)
主要著書 『新経済学ライブラリー24 経済統計』(共著、新世社、2006年) 『西の牛肉、東の豚肉』(金子優子編著、日本評論社、2007年) 『数字を追うな 統計を読め』(日本経済新聞出版社、2013年) 『人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか』 (玄田有史編、第9章共同執筆、慶應義塾大学出版会、2017年)など
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