ジャンセニスム 生成する異端
近世フランスにおける宗教と政治
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●第37回渋沢・クローデル賞奨励賞を受賞しました。
▼17世紀フランス、王権と教会を震撼させた大宗教論争を描く。
▼宗派対立を超えて、異端の認定をめぐる排除と抵抗の力学を明らかにし、近世フランスにおける共同体と個人の関係を再考する。
▼徹底した文献調査に基づき、もうひとつの歴史を丹念に掘り起こす、革新的な一冊!
『宗教研究』 2021年12月に書評が掲載されました。評者は渡辺優氏(東京大学人文社会系研究科・宗教学宗教史学准教授)です。
日本ヴァレリー研究会 2020年9月5日に書評が掲載されました。評者は野呂康氏(岡山大学全学教育・学生支援機構 基幹教育センター・社会文化科学研究科准教授)です。 本文はこちら
週刊読書人 2020年5月15日(第3339号)に、書評が掲載されました。評者は塩川徹也氏(東京大学名誉教授)です。 本文はこちら
序論
第一部 「ジャンセニスム」への視線
第一章 アウグスティヌスをめぐって 1 恩寵と自由意志 2 「ジャンセニスムの教理」 3 批判の論理 4 不安の拡大 5 原理主義? 6 アウグスティヌスの相対化
第二章 政治的イメージの問題 1 『ジャンセニスムの政治問題』 2 宗教と政治の混交 3 ジャンセニスムという「セクト」 4 想像力の根源へ 5 聖体会とは何か 6 ジャンセニスムと聖体会 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
御園 敬介(みその けいすけ) 1975年神奈川県生まれ。一橋大学社会学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。クレルモン=フェラン大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、慶應義塾大学商学部准教授。著書に Écrire contre le jansénisme. Léonard de Marandé polémiste vulgarisateur (Paris, H. Champion, 2012)。
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