――良心に従って 誠実に通訳することを誓います 法廷における通訳人の仕事は正しく歌舞伎における「黒子」である。 黒子であるからこそ司法通訳にはプロフェッションとしての仕事が求められる。
『真相を追求する場、それが捜査裁判。しかし、法律への理解が乏しい通訳人の通訳如何で真相と異なる事実認定がなされれば、裁判制度の信用を損ねる。法律を知る通訳人が必要な所以である。なぜ今までこの視点が見過ごされてきたのだろうか。 要通訳事件関係者そして司法通訳人を志す人必読の一冊。』 ――若狭 勝 氏(元東京地検特捜部副部長、弁護士)
公益社団法人 日本図書館協会 「図書館員のおすすめ本」で本書が紹介されました紹介者は佐々木彩香氏(黒部市立図書館)です。 本文はこちら
『自由と正義』 (Vol.71 No.4)(p.46)「BOOK REVIEW」に書評が掲載されました。評者は原田國男氏(弁護士)です。
『三田評論』 2020年1月号(No.1240)(p.99)「執筆ノート」で、本書が紹介されました。 本文はこちら
はじめに
T 司法通訳とはどのような仕事か 1 司法通訳の制度 2 「第一言語」とは何か? 3 通訳の正確性と公平性
U プロフェッションとしての司法通訳 1 言葉の「置換」か「解説」か 2 現場における通訳人の任務 3 留置施設における国選弁護人の通訳 4 検察官の通訳 5 法廷における通訳 6 公判の通訳と捜査の通訳との違い 7 捜査実務側が求める通訳人の在り方 8 法廷側が求める通訳人の在り方 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
小林 裕子(こばやし やすこ) 北海道札幌市生まれ。明海大学外国語学部教授。 最高裁判所法廷通訳人候補者名簿登載、法テラス司法通訳人、埼玉県弁護士会通訳人。青山学院大学非常勤講師。 慶應義塾大学法学部政治学科卒業。法学修士(北海学園大学大学院法学研究科法律学専攻)。札幌地方検察庁通訳、在札幌米国総領事館通訳を経て2008年より明海大学在職。 尾崎行雄記念財団咢堂塾第6期生。 英検1級。国連英検特A級。通訳案内士。
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