国家公務員の中途採用
日英韓の人的資源管理システム
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▼中途採用制度の運用実態を解明する
独自に収集した海外の職歴データを基に、キャリアパスの実態や組織業績への影響を分析。民間任用者の有効活用策を国際比較から探り、「働き方改革」時代の公務員の人材登用に示唆を与える。
内部育成か、中途採用か――。
日本を含め、各国で導入が進んでいる民間出身者の中途採用。 では、彼らはどのような仕事を、どのポストで行っているのだろうか。組織の業績を高めているのだろうか。 職務基準による採用・育成の問題点を指摘し、「成功する民間登用」へのカギを探る。
序 章 謎に包まれた中途採用 1 開放型任用制は「開放的」なのか? 2 問題設定と本書の構成 3 本書の特色
第1章 公務員制度のモデルと課題 1 公共部門の人的資源管理モデル (1) NPM以前の公務員制度モデル (2) NPM以後の公務員制度モデル (3) 行政改革研究からの視座 (4) 公務員制度のモデルに関する議論の変遷 2 民間部門の人的資源管理モデル 3 先行研究の課題 (1) 開放/閉鎖二項対立モデルの構 ……
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小田 勇樹(おだ ゆうき) 1983年生まれ。2006年、慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、竃L田自動織機入社。L&Fカンパニー生産管理部日程グループ配属。生産ラインにて部品の納入管理を担当。2008年、同社を退職し慶應義塾大学大学院法学研究科入学。2013年、同研究科後期博士課程単位取得退学。博士(法学)。日本学術振興会特別研究員(DC2)、慶應義塾大学大学院法学研究科助教(有期・研究奨励)、同研究科研究員を経て、現在、大阪成蹊大学マネジメント学部講師。専門は行政学、政治学、公共政策。近著として、「国家公務員制度の現在地と働き方改革―最大動員システムの持続可能性―」『法学研究』第92巻5号(2019年)など。
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