1989 上
ベルリンの壁崩壊後のヨーロッパをめぐる闘争
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お待たせしました。この度、第2刷が出来上がりました。 ご迷惑おかけし申し訳ありませんでした。
2019年9月上旬に発売いたしました『1989』上下巻につき、発売後に誤植が判明いたしました。 お詫びを申し上げますとともに、商品の交換についてお知らせいたします。 第1刷をお買い上げいただきました方には、同書籍と「第2刷」とを交換させていただきます。お手数をお掛けしまして恐縮ですが、ご購入いただきました『1989』を下記まで「着払い」にてお送りくださいますようお願い申し上げます。 ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げますとともに、このようなことを繰り返さぬよう、書籍の品質確認を従来以上に厳しく実施いたしてまいります。今後とも、弊社刊行物をご愛顧くださいますようお願い申し上げます。
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その壁を突き破れ!
ベルリンの壁はなぜ崩壊したのか―― 崩壊の危機にあるソ連の再興を図るゴルバチョフと ドイツ再統一を目論むコール。 いま、冷戦後の新生ヨーロッパをめぐる戦いの火蓋が切られる!
1989年11月9日、突如として、ベルリンの壁は崩壊した。 なぜ、崩壊したのか――。
誰もが予想だにしない事態に立ちすくむなか、 この好機を逃すまいと、西ドイツ首相ヘルムート・コールは、 東西ドイツの統一に向けて動き始める。 だが、その行く手には、崩壊の危機にあるソ連の再建を図るため、 「ヨーロッパの共通の家」という壮大な構想を打ち出したゴルバチョフ、 米ソに代わる第三極としてのヨーロッパの拡大を企むミッテラン、 NATOを拡張し、アメリカのプレゼンスの強化を目論むブッシュが待ち構えていた――。
ベルリンの壁崩壊の激動の一日と、 崩壊後の歴史のダイナミズムをリアルに描き出す力作。

はじめに
序 章 東西冷戦後のヨーロッパを創造する―― 一九八九年と秩序の構築
第1章 一九八九年の夏から秋に、何が変わったのか? 天安門事件は通用せず/ アメリカは介入せず/ 現状に納得せず/ 東ドイツ市民に自信がよみがえる/ テレビが現実を変える/ おわりに
第2章 戦勝四ヶ国の復権か連邦国家の再生か 一一月九日の夜に/ 次に一体、何が起きるのか?/ (占領?)四ヶ国/ 飴、果物、そしてセックス/ ポルトゥガロフの後押し/ ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
[著者] メアリー・エリス・サロッティ(Mary Elise Sarotte) ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)Marie-Josée and Henry R. Kravis講座特別招聘教授(DP)。ハーヴァード大学ヨーロッパ研究センター研究員。外交問題評議会(the Council of Foreign Relations)メンバー。ハーヴァード大学歴史・科学部卒業後、イェール大学にてPh.D.取得。本書のほかに、The Collapse: The Accidental Opening of the Berlin Wall や5冊の編著書がある。本書とThe Collapse はFinancial Times のBooks of the Yearに輝いている。
[訳者] 奥田博子(おくだ ひろこ) 関東学院大学教授。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程単位取得退学。ノースウエスタン大学にてPh.D.取得。著書に『原爆の記憶』『沖縄の記憶』『被爆者はなぜ待てないか』、論文に“China’s ‘peaceful rise/peaceful development’: A case study of media frames of the rise of China”などがある。
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