抑留と現地での強制労働―― 復員をめぐる、旧連合国の思惑と米国との駆け引きとは?
当時の一次史料から、未だ謎の多い南方日本軍兵士の 抑留・強制労働・復員の全体像を明らかにする一冊。
世界新報 2019年9月15日「知られざる抑留と強制労働」として、書評が掲載されました。評者は高嶋久氏です。
北海道新聞 2019年9月15日(11面)に書評が掲載されました。評者は成田龍一氏(日本女子大教授)です。
西日本新聞 2019年8月31日(12面)に書評が掲載されました。評者は成田龍一氏(日本女子大教授)です。
序章――抑留・復員問題にどう向きあうか
第一章 ビルマ・タイ・マレー・シンガポールでの抑留と復員――イギリス軍管轄下 はじめに――開戦から終戦へ/一 終戦と降伏/二 強制労働と戦犯裁判の開始/ 三 英軍側の復員計画 /四 一〇万名の現地残留への方向転換 /五 残留決定をめ ぐる英米対立/ 六 残留をめぐるマッカーサーと日本政府の英蘭批判/七 残留者の 復員をめぐる英米対立/八 残留者の復員計画の進展/九 残留者の復員開始/ 一〇 残留者の復員完了/おわりに
第二章 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
増田 弘(ますだ ひろし) 立正大学名誉教授、前東洋英和女学院大学教授、平和祈念展示資料館名誉館長。 1947年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。法学博士。 専門分野:日本政治外交史。 主要著作: 『石橋湛山研究―「小日本主義者」の国際認識』(東洋経済新報社、1990年)、 『公職追放―三大政治パージの研究』(東京大学出版会、1996年)、 『自衛隊の誕生―日本の再軍備とアメリカ』(中公新書、2004年)、 『マッカーサー―フィリピン統治から日本占領へ』(中公新書、2009年)、 『ニクソン訪中と冷戦構造の変容―米中接近の衝撃と周辺諸国』 (編著、慶應義塾大学出版会、2006年)、 『大日本帝国の崩壊と引揚・復員』(編著、慶應義塾大学出版会、2012年)、 『周恩来キッシンジャー機密会談録』(共監訳、岩波書店、2004年)、ほか多数。
|