マリア観音、テーラワーダ仏教、無教会キリスト教、アースダイバー、千年王国思想…… 〈宗教〉をアップデートするための53のトビラ!
「宗教とは何か?」 と問うとき、それがあまりに巨大で多様性を帯びたものであることに気がつくでしょう。
本書では、これまでの宗教学では捉えきることができなかった/光を当てられてこなかった日本宗教史の重要トピックについて、キーワード集という形をとって紹介しています。
こうしたキーワードが呼び水となり、新たな議論や研究が生まれることで、宗教史そのものをアップデートしていくキッカケになることを願っています。
分野の枠組みに収まりきらない「宗教」が示す複雑さ、多様さの先端に触れ、もう一度「宗教とは何か?」と、私たちと一緒に問い直してみましょう。

週間仏教タイムス 2018年12月13日第2788号(4面)「今年の3冊」に書評が掲載されました。評者は川又俊則氏(鈴鹿大学教授)です。
仏教タイムス 2018年9月27日「本だな」(4面)で紹介されました。
中外日報 2018年9月14日 「中外図書室」(6面)に書評が掲載されました。

はじめに――この本がめざすもの
座談会 日本宗教史像の再構築に向けて
@イコン・アイテム・トポス――聖なるもの(への回路) 「神と仏」鈴木正崇 「親鸞像」大澤絢子 「マリア観音」日沖直子 「亡霊」川村邦光 「物質文化/マテリアリティ」角南聡一郎 「小鳥居」菊地 暁 「和風神輿」林 承緯 「遺影写真」佐藤守弘 「山岳信仰」鈴木正崇 「アースダイバー」土居 浩 「地震」長谷川雄高
Aプラクティス――実践 「プラクティス/ビリーフ」関 一敏 「春日若宮おん ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【編著者】 大谷 栄一(おおたに えいいち) 佛教大学社会学部教授。1968年生まれ。東洋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。専門分野:宗教社会学、近代仏教研究。主要著作:『近代日本の日蓮主義運動』(法藏館、2001年)、『近代仏教という視座』(ぺりかん社、2012年)、『近代仏教スタディーズ』(共編著、法藏館、2016年)、ほか。
菊地 暁(きくち あきら) 京都大学人文科学研究所助教。1969年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門分野:民俗学。主要著作:『柳田国男と民俗学の近代――奥能登のアエノコトの二〇世紀』(吉川弘文館、2001年)、『身体論のすすめ』(編著、丸善、2005年)、『今和次郎「日本の民家」再訪』(共著、平凡社、2012年)、ほか。
永岡 崇(ながおか たかし) 大阪大学大学院文学研究科招へい研究員。1981年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。専門分野:日本宗教史、日本学。主要著作:『新宗教と総力戦』(名古屋大学出版会、2015年)、「宗教文化は誰のものか」『日本研究』47集(2013年)、「近代日本と民衆宗教という参照系」『日本史研究』663号(2017年)、ほか。
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