人間関係の理解と心理臨床
家庭・園・学校・施設・職場の問題解決のために
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カウンセリング(心理臨床・教育)の基本を学ぶ 人間関係の理解にもとづき、各発達段階に象徴的な問題を取り上げ、心理劇(ロールプレイ)を用いた豊富な事例から、問題解決の方法を習得する。大人の発達障害の復職支援も紹介。
▼ロールプレイの事例から、カウンセリングの基礎を学ぶ。 ▼いま注目されている「大人の発達障害支援」の事例も紹介。
今日、家庭・学校・職場はもとより、幼稚園・保育園・施設などで、様々な人間関係の問題が山積し複雑化している。 このようななか、私たちが人として、生きがいをもち、より幸せに、健康に生活していくためには、人間関係が特に重要な役割を果たすと考える。 本書は、最初にこのことを明らかにしたうえで、心理臨床の専門職を目指す学生はもとより、心理・教育の現場で活動している心理職者、さらには施設・園・学校などの指導者や保育者・教師などの方々にとって、現場支援となるものである。


はじめに
第1章 なぜ人間関係なのか
第1節 人間関係の意味と重要性 (1) 人間関係とは何か (2) 人間関係の意味 (3) 人間関係に関する先行研究 (4) 関係的存在としての私たち:人間関係の捉え方 (5) 人間関係と心理臨床
第2節 現代社会における人間関係から起こる諸問題 ――健康づくりの視点から、発達段階における人間関係を考える (1) 発達段階(ライフステージ)と人間関係 (2) 健康づ ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
(※〔 〕は、担当章) 【編著者】 吉川晴美(よしかわ はるみ)〔1章1節、2章1節-1・5・6、2章2節1〜4、3章3節、5章1節-1〕 東京福祉大学教授、東京家政学院大学名誉教授。臨床心理士。 お茶の水女子大学大学院修士課程修了。心身障害児総合医療療育センター心理士、お茶の水女子大学非常勤講師、群馬大学非常勤講師、東京家政学院大学・大学院教授を経て2016年より現職。 著書に『家庭支援の保育学』(共編著、建帛社、2010年)、『人間関係』(共著、不昧堂出版、2010年)、『共に育つ〈補訂版〉』(編著、宣協社、2015年)など。
松井知子(まつい ともこ)〔1章2節、2章1節-4、2章2節-5〜7、3章7節・8節、5章3節〕 杏林大学保健学部健康福祉学科教授。日本公衆衛生学会認定心理職専門家。 青山学院大学文学部教育学科心理学専攻卒業。杏林大学医学部衛生学公衆衛生学教室にて教育・研究に従事、杏林大学にて博士号(保健学)取得。東京都公立中学校スクールカウンセラーなどを経て2014年杏林大学保健学部准教授、2017年より現職。 著書に『環境心理の諸相』(共著、八千代出版、2000年)、『人間関係に活かすカウンセリング』(共著、福村出版、2001年)、『人間関係がよくわかる心理学』(共著、福村出版、2008年)など。
【著者】(50音順) 田尻さやか(たじり さやか)〔3章4節、5章1節-3〕 東京家政学院大学現代生活学部児童学科助教。
中村洋子(なかむら ようこ)〔3章5節、5章1節-2〕 元 東京家政学院大学現代生活学部非常勤講師。
羽田里加子(はねだ りかこ)〔3章6節、5章2節-1〕 カウンセラー、電話相談員。
柳瀬洋美(やなせ ひろみ)〔2章1節-2〜3、3章9節、5章2節-2〕 東京家政学院大学現代生活学部児童学科准教授。臨床心理士。
横山太範(よこやま もとのり)〔4章〕 医療法人心劇会 さっぽろ駅前クリニック院長。精神科医、臨床心理士。
義永睦子(よしなが むつこ)〔3章1〜2節〕 武蔵野大学教育学部児童教育学科教授。臨床心理士。
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