▼命が輝く豊かな社会を求めて
「あじさいセミナーろく(録)」は、社会福祉法人共生社が毎年1回開催している講演会の内容をもとに編集したものです。4巻目となる本書では、超少子高齢社会を目前にして、これからの医療、介護福祉、社会保障、働き方について解説をいただきました。そこからは「社会の中に生きる」ということが浮かび上がってきます。障害福祉専門職の方だけでなく、多くの方々にご活用いただけますと幸いです。 ――秋山哲之介
序 文
介護予防 ――シルバーリハビリ体操指導士養成事業の展開 大田 仁史
守ってあげたい いのちを懸けて 三原 じゅん子(対談:永岡桂子)
社会保障改革の動き ――国民会議報告書・プログラム法を踏まえて 吉田 学
女性と仕事 村木 厚子
超少子高齢社会を乗り切る方法は 「地域包括ケアシステム」以外にない
講演者紹介
あじさいセミナーろく一覧
あとがき
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
〈編者〉 秋山哲之介(あきやま てつのすけ) 1952年茨城県古河市生まれ。青山学院大学法学部卒業。 学生時代に牛島義友先生との出会いからアドバイザーグループに在籍し、牛島先生が創設した知的障害者施設御殿場コロニー社会福祉法人野菊寮に就職。1985年、茨城県古河市に社会福祉法人共生社を創設し、知的障害者施設あじさい学園を開設する。現在、社会福祉法人共生社理事長。 著書に『重度発達障害児の指導カリキュラム』(分担執筆、慶應義塾大学出版会、1983年)、《写真集》『空にひらいたプール』(Mole、2001 年)、『あまいろ(天色)そよそよ―福祉施設からおくる声の便り「あじさいテレフォンメッセージ」―』(慶應義塾大学出版会、2005年)、『あじさいセミナーろく(録)』T・U(慶應義塾大学出版会、2006年)、《画集》『あまいろ(天色)きらら―社会福祉法人共生社 あじさいアート―』(日本カメラ社、2006年)、《写真集》『御殿場コロニーの日々』(日本カメラ社、2006年)、『あじさいセミナーろく(録)』V(慶應義塾大学出版会、2011年)、など。
〈講演者〉(※2017年8月末現在) 大田 仁史(おおた ひとし) 茨城県立健康プラザ管理者、茨城県立医療大学附属病院名誉院長。医学博士。日本リハビリテーション医学会功労会員。 1936年香川生まれ。1962年東京医科歯科大学医学部卒業。 【経歴業績等】 1973年伊豆通信病院リハビリテーション科部長、1993年同病院副院長。1995年茨城県立医療大学教授、1996年同大学附属病院院長。2005年茨城県立健康プラザ管理者。 健康いばらき推進協議会会長、茨城県地域リハビリテーション普及促進協議会会長、茨城県地域ケアシステム検討委員会委員長など要職を務める。 【主な著書】 『地域リハビリテーション論〈Ver.1〜6〉』(編者、三輪書店、2004〜2015年)、『完全図解 新しい介護』(監修・著、講談社)、『実用介護事典〈改訂新版〉』(監修・著、講談社、2013年)、『いきいきヘルス体操〈新訂版〉』(荘道社、2011年)、『完全図解 介護予防リハビリ体操大全集』(編著、講談社、2010年)ほか多数。
三原 じゅん子(みはら じゅんこ) 参議院議員。 1964年東京都生まれ。 【経歴業績等】 2010年参議院議員通常選挙・全国比例区にて初当選。2013年自由民主党女性局長(2期)。2016年参議院厚生労働委員長。同年参議院議員通常選挙・神奈川選挙区にて2期目の当選。 参議院予算委員会理事、参議院厚生労働委員会委員、参議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会委員、自由民主党クールジャパン戦略推進特命委員会事務局長、自由民主党婚活・ブライダル振興議員連盟会長、自由民主党どうぶつ愛護議員連盟事務局長、自由民主党オートバイ議員連盟事務局長、自由民主党モータースポーツ振興議員連盟事務局長、自由民主党賃貸住宅対策議員連盟事務局次長など要職を務める。
永岡 桂子(ながおか けいこ) 衆議院議員。 1953年東京都生まれ。1976年学習院大学法学部卒業。 【経歴業績等】 2005年衆議院議員総選挙にて初当選。2006年農林水産大臣政務官。2009年衆議院議員2期目当選。2012年衆議院議員3期目当選。2014年衆議院議員4期目当選。厚生労働副大臣(第二次安倍改造内閣および第三次安倍内閣)。2015年自由民主党政調副会長、2016年衆議院文部科学委員長。 自由民主党政務調査会内閣第一部会長、茨城県連女性局長、茨城県第7選挙区支部長、母子寡婦福祉対策議員連盟会長など要職を務める。
吉田 学(よしだ まなぶ) 厚生労働省子ども家庭局長。 1961年生まれ。1984年京都大学法学部卒業。 【経歴業績等】 1984年厚生省入省。1994〜97年山口県庁勤務。1997年厚生省復帰。健康局臓器移植対策室長、保険局老人医療企画室長、官房広報室長、政策評価官などを歴任。2006年独立行政法人国立病院機構本部企画経営部長、2009年厚生労働省保険局保険課長、2011年内閣官房社会保障改革担当室参事官、同年9月内閣総理大臣秘書官、2013年内閣官房社会保障改革担当室審議官(「社会保障制度改革国民会議」事務局兼務)、2014年厚生労働省大臣官房審議官(医療介護連携担当)、2016年雇用均等・児童家庭局長、2017年7月より現職。 【主な著書】 『小山剛の拓いた社会福祉』(共著、中央法規出版、2016年)など。
村木 厚子(むらき あつこ) 津田塾大学客員教授。 1955年高知県生まれ。1978年高知大学文理学部卒業。 【経歴業績等】 1978年労働省入省。1999年同省女性局女性政策課長。2001年厚生労働省雇用均等・児童家庭局雇用均等政策課長、障害者支援、女性政策などに携わり、雇用均等・児童家庭局長などを歴任。2009年6月に郵便不正事件で、虚偽有印公文書作成・同行使容疑で逮捕されるが、2010年9月に無罪判決、確定。2013年厚生労働事務次官就任、2015年に退官。2017年より現職。 2016年4月に虐待や貧困を端緒に性的搾取などに苦しむ〝女の子〟を支援する「若草プロジェクト」を立ち上げ、呼びかけ人代表として活動を始める。 【主な著書】 『あきらめない――働くあなたに贈る真実のメッセージ』(日経BP社、2011年)、『私は負けない――「郵便不正事件」はこうして作られた』(中央公論新社、2013年)、『自分の「ものさし」で生きなさい』(共著、日経BP社、2014年)、『女性官僚という生き方』(共編著、岩波書店、2015年)。
唐澤 剛(からさわ たけし) 内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局 地方創生統括官。 1956年長野県生まれ。1980年早稲田大学政治経済学部卒業。 【経歴業績等】 1980年厚生省入省。1997年同省介護保険制度準備室次長、2004年厚生労働省保険局国民健康保険課長、2006年同省保険局総務課長、2008年同省大臣官房人事課長、2009年同省大臣官房審議官(医療保険・医政・医療介護連携担当)、2012年同省政策統括官(社会保障担当)、2014年同省保険局長、2016年より現職。 【主な著書】 『Q&A介護保険実務の要点』(共著、新日本法規出版、2000年)、『災害復興からの介護システム・イノベーション』(共著、ミネルヴァ書房、2016年)、『小山剛の拓いた社会福祉』(共著、中央法規出版、2016年)など。
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