自衛隊に軍法会議は不要か
常に負のイメージで語られる軍法会議。 はたして我々は軍法会議、軍の司法制度の正確な知識をもっているだろうか?
常に負のイメージで語られる軍法会議。またこれをもたない「軍隊」自衛隊。
当然のごとく認識されている状況は果たして正しいのか? そもそも「軍法会議」とはどのような制度なのか? われわれは軍法会議、軍の司法制度の正確な知識をもっているだろうか?
憲法改正が議論される現在にこそ、すでに忘れ去られ葬り去られようとしている軍の司法制度に関する、いずれにも偏ることのない客観的かつ正確な情報を提示し、軍と司法の関係を問う。

ダイヤモンドオンライン 2018年5月29日「自衛隊にも「軍法会議」が必要なこれだけの理由」にて紹介されました。 本文はこちら
朝日新聞 2017年12月24日読書面(13面)「心に響く本との出会い 書評委員が選ぶ「今年の3点」」に挙げていただきました。評者は、保坂正康氏(ノンフィクション作家)です。
図書新聞 3330号(2017年12月9日)6面に書評が掲載されました。評者は、西川伸一氏(明治大学教授)です。

T なぜいま軍法会議か? 「軍」という存在/本書を上梓したきっかけ/重武装集団の抱える矛盾/軍の司法制度と正 面から向かい合う/筆者のこと
U 軍法会議の成り立ち 江戸幕府の内政と外交を垣間見ながら/フランスの最新制度、江戸幕府へ伝来/不平等条 約という重荷/明治新政府の外交政策と「法の近代化」
V 近代の軍法会議 近代軍司法制度の形成/「海陸軍刑律」の刑罰/陸軍裁判所/津田真道と西周/陸軍刑法 の編纂と井上義行/旧陸軍刑法と編纂 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
霞 信彦(かすみ のぶひこ) 1951年生まれ。慶應義塾大学名誉教授(前法学部教授)。慶應義塾大学大学院法学研究科公法学専攻博士課程単位取得退学。法学博士(慶應義塾大学)。 主要著作:『明治初期刑事法の基礎的研究』(慶應義塾大学法学研究会叢書、1990年)、『日本法制史 史料集』(共編、慶應義塾大学出版会、2003 年)、『矩を踰えて 明治法制史断章』(慶應義塾大学出版会、2007年)、峯村光郎(田中実補訂)『改訂・法学(憲法を含む)』(霞信彦ほか改訂、慶應義塾大学通信教育部、2010年)、『日本法制史U―中世・近世・近代』(共著、慶應義塾大学通信教育部、2012年)、『法学概論』(慶應義塾大学出版会、2015年)、『法学講義ノート 第6版』(慶應義塾大学出版会、2016年)、『明治初期伺・指令裁判体制の一掬』(慶應義塾大学出版会、2016年)他。
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