▼読むこと そして 挑発 = 媒介
名古屋大学出版会の編集長として、数々の記念碑的な企画を世に送り出し、 日本の学術書出版を牽引する著者が、編集・本造りの実際について縦横に語る、 現役編集者必携、志望者必読のしなやかな鋼の如き編集論。
朝日新聞 2019年3月12日(29面)「教育面・お堅くない 大学出版会」で取り上げられました。
みすず no.656(2017年1-2月号)の「2016年読書アンケート」にて、阿部公彦氏(英文学)からコメントをいただきました。
朝日新聞 2016年10月16日読書面(14面)「著者に会いたい」に掲載されました。 本文はこちら
はじめに
序 章 学術書とは何か 1 悲観せず、楽観せず ―― 出版をめぐる状況から 2 情報か、知識か ―― 学術書をめぐる現状から
第1章 編集とは何か ―― 挑発 = 媒介と専門知の協同化 はじめに 1 編集の役割(1) ―― たて・とり・つくり 2 編集の役割(2) ―― 読むこと、そして挑発 = 媒介 3 専門知の媒介 = 協同化の必要性 4 専門知と徳科学論 5 専門知の協同化の類型 6 共通の知的基盤と「新しい教養」 7 知識のメ ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
橘 宗吾(たちばな そうご) 名古屋大学出版会 専務理事・編集部長。大学出版部協会理事(中部地区担当)・編集部会副部会長。1963年兵庫県加古川市生まれ。1989年京都大学文学部フランス語・フランス文学科卒業。以後、一貫して名古屋大学出版会で学術書の編集に携わり、1997年より編集部の責任者も務める。人文学・社会科学を中心に幅広い分野の書籍を手がけ、担当した書籍は、さまざまな学会賞のほか、日本学士院賞、大佛次郎賞、毎日出版文化賞、日経・経済図書文化賞、サントリー学芸賞、アジア・太平洋賞、大平正芳記念賞、角川源義賞、和辻哲郎文化賞、渋沢・クローデル賞、マルコ・ポーロ賞、ピーコ・デッラ・ミランドラ賞、レッシング翻訳賞、日本翻訳文化賞、同出版文化賞などを受賞。受賞数は100を超える。そのかん名古屋大学出版会も、1998年の梓会出版文化賞特別賞のほか、2007年に「学術分野での先駆的出版活動」が認められて中日文化賞を受賞した。
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