岡倉天心、新渡戸稲造、 矢内原忠雄、柳田国男、 丸山眞男、大江健三郎、小田実 ――。 日本思想史を彩る思想家の核心に迫り、 近代日本社会の集合的な意識の ありようを浮き彫りにする。
▼小熊史学のエッセンス

毎日新聞 2015年08月02日・朝刊「今週の本棚」に書評が掲載されました。評者は橋爪大三郎氏です。 本文はこちら

序 文
虚妄の「アジア」 ―― 岡倉天心における「アジア」像の変遷
「植民政策学」と開発援助 ―― 新渡戸稲造と矢内原忠雄の思想 崩壊する日本語 ―― 台湾統治初期における日本語教育論議
金関丈夫と『民俗台湾』 ―― 民俗調査と優生政策
柳田国男と「一国民俗学」
近代日本のフィールドワーク私見
「日本型」近代国家における公共性
丸山眞男の神話と実像
清水幾太郎 ―― ある戦後知識人の軌跡
「戦後民主主義」とナショナリズム ―― 初期 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
小熊英二(おぐま えいじ) 1962年生まれ。東京大学農学部卒業、出版社勤務を経て、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了。現在、慶應義塾大学総合政策学部教授。著書に、『単一民族神話の起源』、『〈日本人〉の境界』、『〈民主〉と〈愛国〉』、『1968』(以上、新曜社)、『増補改訂 日本という国』(イースト・プレス)、『社会を変えるには』(講談社現代新書)、『原発を止める人々』(文藝春秋)などがある。
|