ドイツにおける難民政策の変遷を分析。
移民国家としての歩を進めることで、ドイツの移民政策・難民保護はどのように変化していったのか? 市民社会の庇護、国家レベルの政策、EUレベルの共通移民政策を検討することで明らかにするとともに、移民の権利保護が拡大する一方で、強化された難民・非正規移民の管理・取り締まりの実態から、新たな包摂と排除を論ずる。

移民政策研究 2016年Vol.8に書評が掲載されました。評者は久保山亮 氏(専修大学兼任講師)です。
外交 雑誌『外交』vol.34(2015年11月号)に書評(p. 142〜145)が掲載されました。評者は成蹊大学准教授の板橋拓己氏です
社会学評論 vol. 66 No.2(2015年9月号)の「書評」(66頁)に書評が掲載されました。評者は、佐藤成基氏(法政大学社会学部教授)です。

はじめに
第Ⅰ部 脱国家化・超国家化と再国家化の間で揺れ動く西欧諸国の移民政策 第1章 人の移動と国民国家の境界 1 人権保護体制の確立と国家主権の衰退? 2 研究方法と調査の概要 3 移民国家と「非移民国家」 ―― 分析概念の整理 4 ドイツ移民研究への2つの研究アプローチ
第2章 超国家化と再国家化の中での西欧諸国の移民政策 1 はじめに 2 移民政策の意図せざる帰結と移民への権利付与 3 西欧諸国における ……
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昔農 英明(せきのう ひであき) 1980年北海道生まれ。2011年慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(社会学)。専門は国際社会学。日本学術振興会特別研究員(PD)などを経て、現在、一橋大学などで非常勤講師。 主要業績として「セキュリティ対策としての移民統合 ―― 2000年代におけるドイツの事例」『社会学評論』65(1)、2014年など。
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