経済学的思考を身につけよう!
「伝統文化」や「宗教活動」のなかにも潜む経済合理性を、わかりやすく切れ味鋭い文章で解説。人間の幸せを実現する道具としての経済学の懐の深さを学べる入門書。
〈著者からの一言〉 経済学は守備範囲がとても広く、汎用性の高い学問です。すべての社会現象が経済学で説明できるわけではありませんが、社会を見るためのメガネのひとつとして経済学を学んでおくことは有効です。 キーワードは「なぜ?」という疑問符。経済学の視点と考え方を学ぶことは、政府の言いなりにならず、マスコミ報道に踊らされず、自ら知恵を出して社会をつくっていくための確実な一歩となるでしょう。 経済学の勉強がつまらないと感じている人は、この本を読めば、世の中の見方が180度変わって経済学が好きになること請け合いです。

経済セミナー 2014年8・9月号(no. 679) 「BOOK ANGLE 新刊書紹介」にて紹介されました。
週刊 エコノミスト 2014年6月24日号(特大号) 「話題の本」にて書評をいただきました。
日経ヴェリタス 2014年6月22日「けいざいを読み解〜く この1冊」として書評をいただきました。

はじめに
第1章 経済学的思考のススメ モラルという価値判断に頼りすぎていないか / 法は常に絶対的な基準ではない / 因果関係の取り違い / 木を見て森を見ず / ものごとの一面だけを見ていないか / 愛ということばに置き換えて納得していないか / 目に見えるものだけで判断してい ないか
第2章 伝統文化、その生き残りの秘密 ○○道として生き残る / その道のプロ / 達人のカリスマ性 / 他流試合の功罪 / 笑いの世界の他流試合 / 家元制度 / 参 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
中島 隆信(なかじま たかのぶ) 慶應義塾大学商学部教授、同大学産業研究所所長。 1960年生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(商学)。専門は応用経済学。著書に、『こうして組織は腐敗する』(中公新書ラクレ、2013年)、『刑務所の経済学』(PHP研究所、2011年)、『障害者の経済学 増補改訂版』(東洋経済新報社、2011年)、『オバサンの経済学』(東洋経済新報社、2007年)、『子どもをナメるな』(ちくま新書、2007年)、『お寺の経済学』(東洋経済新報社、2005年)、『大相撲の経済学』(東洋経済新報社、2003年)、『日本経済の生産性分析』(日本経済新聞社、2001年)など。実証的な分析を行うかたわら、従来の経済学ではあまり扱われなかった事象を例に、経済学的思考の重要性を説く多くの著作を世に問うている。
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