イギリス映画と文化政策
――ブレア政権以降のポリティカル・エコノミー
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イギリス映画と外交の密接な関係。
▼1990年代以降の映画・テレビなどの映像文化への政策や市場環境変化の分析を通じて単なる文化研究ではなく、グローバル化する経済・変容する政治の側面をも含んだ「英国」理解へと導く、意欲的な8つの論集。
まえがき
序章 英国の文化政策と映像文化 河島伸子 第1章 『クィーン』が表象するニュー・レイバーと the people's princess ――「グローバル・ポピュラー・カルチャー」の勃興? 大谷伴子
第2章 劇場文化のポリティクスと英国地方都市 ――ブレア政権の多文化主義から Broken Britainへ エグリントン みか ……
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【編者】 河島 伸子(かわしま のぶこ) 同志社大学経済学部教授。ウォーリック大学PhD(文化政策学)。専門は文化政策論、文化経済学、コンテンツ産業論。主要著書に、河島伸子『コンテンツ産業論』(ミネルヴァ書房、2009年)、河島伸子他編著『グローバル化する文化政策』(勁草書房、2009年)など。
大谷 伴子(おおたに ともこ) 東京学芸大学教育学部講師。関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得退学。専門は、初期近代イギリス演劇、現代イギリス文化。主要著書(論文)に、大谷伴子・松本朗・大田信良・加藤めぐみ・木下誠・前協子編著『ポスト・ヘリテージ映画――サッチャリズムの英国と帝国アメリカ』(上智大学出版、2010)、Performing Shakespeare in Japan (共著 Cambridge UP, 2001)など。
大田 信良(おおた のぶよし) 東京学芸大学教育学部教授。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。 専門は、英米モダニズム文学・文化、批評理論。主要著書(論文)に、 『帝国の文化とリベラル・イングランド――戦間期イギリスのモダニティ』(慶應義塾大学出版会、2010)、Locating Woolf: The Politics of Space and Place (共著 Palgrave Macmillan, 2007)など。
【著者】(掲載順) エグリントン みか(えぐりんとん みか) 神戸市外国語大学英米学科准教授。東京大学人文社会研究科博士課程満期修了・ロンドン大学ローヤルホロウェイ校演劇学科博士課程修了。専門は、英国演劇、日英比較演劇、パフォーマンス・スタディーズ。主要著書論文に、「トップ・ガールズのフェミニズム――キャリル・チャーチルの仕事をめぐって」(『愛と戦いのイギリス文化史1951-2010年』、慶應義塾大学出版会、2011年、187-201頁)、Performing Constraint through Yojohan: Yamanote Jijosha's Titus Andronicus(Shakespeare Studies 49, 2012, 12-28)など。
三浦 玲一(みうら れいいち) 一橋大学言語社会研究科教授。東京大学大学院人文科学研究科英語英文学専攻博士課程満期退学。専門は、アメリカ文学・ポストモダニズム。主要著書に、『ポストモダン・バーセルミー――「小説」というものの魔法について』(彩流社、2005年)、『現代批評理論のすべて』(大橋洋一編、新書館、2006年)など。
松本 朗(まつもと ほがら) 上智大学文学部英文学科准教授。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。専門は、イギリス文学・文化。主要著書に、遠藤不比人・大田信良・加藤めぐみ・河野真太郎、高井宏子・松本朗編著『転回するモダン――イギリス戦間期の文化と文学』(研究社、2008年)、大谷伴子・松本朗・大田信良・加藤めぐみ・木下誠・前協子編著『ポスト・ヘリテージ映画――サッチャリズムの英国と帝国アメリカ』(上智大学出版、2010年)など。
太下 義之(おおした よしゆき) 三菱UFJリサーチ&コンサルティング芸術・文化政策センター主席研究員/センター長。慶應義塾大学経済学部卒業。専門は文化政策。主要著書(論文)に、「シャーロック・ホームズから考える再創造」(田中辰雄・林紘一郎編著『著作権保護期間延長は文化を振興するか?』所収、勁草書房、2008年)、「英国の『クリエイティブ産業』政策に関する研究〜政策におけるクリエイティビティとデザイン〜」(『季刊 政策・経営研究』2009, vol.3)< http://www.murc.jp/report/ quarterly/200903/119.html > など。
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