▼失われた20年と大震災、この危機を乗り越えるために。 ▼福澤諭吉の精神に学びつつ、現代日本が直面する問題の本質を明快に論じる時論と、福澤の公共哲学の現代的意義を鋭く説く論考を集成。現代に蔓延するペシミズムを回避し、深く考え行動する勇気が湧く実践の書。 ▼第1部は、2008〜2012年にわたり『産経新聞』、『日経新聞』に掲載された時論。第2部は、福澤諭吉を主題とする講演録を中心に編集。

日本経済新聞 2012年12月12日付夕刊「エンジョイ読書」欄(第11面)にて「目利きが選ぶ今週の3冊」として中沢孝夫氏にご紹介いただきました。

はじめに
第1部 議論の本位を定める――時論 二〇〇八−一二 金融・経済危機とその行方――歴史的考察(2008/12/03) 政権交代に期待する(2009/09/28) 共同体構想を性急に語るなかれ(2009/11/19) リーダーは明晰に語るべし(2010/01/13) 「対等な日米関係」の行方(2010/01/27) 地方分権の本位は人材にあり(2010/02/19) 若い研究者を育てる意志はあるか(2010/04/05) 政治の言葉にいの ……
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猪木 武徳(いのき たけのり) 青山学院大学特任教授。1945年生まれ。1968年京都大学経済学部卒業。1974年マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院博士課程修了。大阪大学経済学部教授、同学部長、国際日本文化研究センター教授、同所長を歴任。 著書に、『経済思想』(岩波書店、1987年)、『20世紀の日本(7)学校と工場――日本の人的資源』(読売新聞社、1996年)、『デモクラシーと市場の論理』(東洋経済新報社、1997年)、『日本の近代(7)経済成長の果実 1955-1972』(中央公論社、2000年)、『自由と秩序――競争社会の二つの顔』(中央公論新社、2001年)、『文芸にあらわれた日本の近代――社会科学と文学のあいだ』(有斐閣、2004年)、『大学の反省』(NTT出版、2009年)、『戦後世界経済史――自由と平等の視点から』(中公新書、2009年)などがある。
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