「テル・ケル」は何をしたか
アヴァンギャルドの架け橋
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▼フランスの小説家フィリップ・ソレルスが中心となって創刊された季刊前衛文芸誌「テル・ケル」(1960-1982)。94号で終刊するまで、「アヴァンギャルド」の旗手として、フランス国内だけでなく、各国へ影響を与えた“戦う雑誌”の足跡を、初めて日本からその意味を問う画期的な研究。
フリースタイル17号(2012年1月10日発行)にて紹介されました(野崎歓氏評)。
日本経済新聞 2011年12月18日「読書欄」(20面、鈴木創士氏)にて紹介されました。
はじめに
T部 1章 「テル・ケル」と(その)時代 1 あなたは「テル・ケル」を知っていますか 2 終わりのはじまり―「ランフィニから「テル・ケル」へ 3 「テル・ケル」から「ランフィニ」へ 4 時代あるいは反時代
二章 鬼っ子文芸誌の誕生 1 フィリップ・ソレルス(ジョワイヨー)の「挑戦」 2 ボルドー・コネクションと「ソレルス」の誕生 3 「物の言葉」の詩人、フランシス・ポンジュとの出会い 4 二人の新人”S”による二通りの「残酷」 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
阿部静子(あべ しずこ) 1943年生まれ。東京大学文学部フランス語フランス文学科卒。慶應義塾大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士課程修了。慶應義塾大学文学部非常勤講師等を経て、現在、白百合女子大学フランス文学科非常勤講師。共訳書に、ジョゼフ・デスアール、アニク・デスアール『透視術:予言と占いの歴史』(白水社文庫クセジュ。笹本孝と共訳)がある。
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