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目次
「テル・ケル」は何をしたか
四六判/上製/524頁
初版年月日:2011/10/31
ISBN:
978-4-7664-1885-9
 
(4-7664-1885-9)
Cコード:C0098
税込価格:5,280円
「テル・ケル」は何をしたか
アヴァンギャルドの架け橋

目次

はじめに

T部
1章 「テル・ケル」と(その)時代
 1 あなたは「テル・ケル」を知っていますか
 2 終わりのはじまり―「ランフィニから「テル・ケル」へ
 3 「テル・ケル」から「ランフィニ」へ
 4 時代あるいは反時代

二章 鬼っ子文芸誌の誕生
 1 フィリップ・ソレルス(ジョワイヨー)の「挑戦」
 2 ボルドー・コネクションと「ソレルス」の誕生
 3 「物の言葉」の詩人、フランシス・ポンジュとの出会い
 4 二人の新人”S”による二通りの「残酷」
 5 二つの川の合流
 6 六人の「サムライたち」
 7 創刊前夜

三章 創刊号
 1 「テル・ケル」の窓―エピグラフ
 2 アヴァンギャルド「宣言」
 3 「宣言」のアヴァンギャルド―未来派、ダダ、シュルレアリスム
 4 ポンジュからポンジュへ
 5 “P”に捧げる「レクイエム」
 6 クロード・シモンの時空
 7 ユグナンの処女作/白鳥の歌『荒れた海辺』
 8 ロマン主義の抹殺とヌーヴォー・ロマンへのシフト
 9 一九六〇年、もう一つのアヴァンギャルド―「青の画家」とその死

四章 ヌーヴォー・ロマンからアルトー、バタイユへ
 1 ヌーヴォー・ロマンと「テル・ケル」のかりそめの蜜月
 2 ジェローム・ランドンとミニュイ社の半世紀
 3 「テル・ケル」2号の旋回と亀裂の予兆
 4 アルトーへのオマージュ
 5 チボードーの不思議な世界
 6 ロブ=グリエで読むパンジェ『パッサカリア』
 7 バタイユという存在と死
 8 絵画を読む。映画を読む。―「プッサン」と「マリエンバート」

五章 「テル・ケル」号のゆくえ
 1 苦難の時代
 2 コップの中の嵐
 3 初代編集長のその後とサルトル
 4 そして誰もいなくなった
 5 幸福な関係、その始まり
 6 ソレルス・ネットワークとその事業
 7 新しい風―詩、絵画、アメリカ
 8 最終的な別れ

U部
六章 バルトとフーコーが「テル・ケル」にしたこと
 1 友愛
 2 バルトと「テル・ケル」
 3 快楽・死・母
 4 「零度」/「白」
 5 もう一つの「零度」/「白」―マレーヴィッチの場合
 6 ニーチェ、「IRCAM(イルカム)」チュニジア
 7 バルトとフーコー―近さと隔たり
 8 フーコーと「テル・ケル」
 9 ソレルスとフーコーを繋ぐもの

七章 「テル・ケル」の選択、「テル・ケル」の賭
 1 時代に抗って―ハイデガー、パウンド、セリーヌを
 2 『ピサ詩篇』の闇
 3 黙示録と預言者と
 4 「異邦の女」
 5 ファイユの貢献
 6 「彼は書く―」極限の実験記録
 7 「サド侯爵の幻の手紙」
 8 「リベルタン・サド」の死
 9 ロスコ、ポロック、デ・クーニング
 10 ブラックマウンテン・カレッジでの「ハプニング」
 11 ケージ、カニングハム、ブーレーズ

八章 Never explain, never complain.「言い訳はしない。不平は言わない。」
 1 政治の季節―ファイユの変貌
 2 『数』とデリダ
 3 五月の事件
 4 さまざまな闘争
 5 悪夢ふたたび―
 6 断ち切られた絆
 7 デリダの決断
 8 ジャック・ラカンの「盗まれた手紙」
 9 ロートレアモン、「テル・ケル」、シュルレアリスム
 10 『中国女』、『万事快調』―ゴダールとソレルス
 11 「テル・ケル」の中国、ソンタグの中国
 12 中国行
 13 「何故ぼくは中国だったのか」
 14 「天国」とバロウズのアメリカ
 15 ビエンナ―レの「反体制作家」
 16 「ぼくはジャズ奏者になりたかった。」

九章 失われた「時代」を求めて
 1 ジョイスの方へ―「ブルームの日」
 2 「ジョイス、テル・ケル」
 3 ピカソの方へ―マチスとピカソ
 4 『ピカソ・ザ・ヒーロー』
 5 「ランフィニ」の方へ―「テル・ケル」の置土産
 6 「ランフィニ」に見る「テル・ケル」
 7 「テル・ケル」のかなたへ

おわりに

あとがき
読者のためのブックガイド
参考文献および関連書籍
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