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期待を超えた人生

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四六判/並製/340頁
初版年月日:2011/09/30
ISBN:978-4-7664-1873-6
(4-7664-1873-5)
Cコード:C0036
定価 3,080円(本体 2,800円)

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期待を超えた人生
全盲の科学者が綴る教育・就職・家庭生活
書評 目次 著者略歴

アクセシビリティの開拓者の自伝。
▼障害のある人でも情報機器を使いこなせるよう「アクセシビリティ」の技術の啓蒙・普及に大きく貢献し、米国リハビリテーション法508条策定の中心的人物でもある全盲の科学者の自叙伝 Surpassing Expectations: My Life without Sight, 2008 の翻訳。
▼5歳で視力を失った少年が、適切な教育を受ければ、いかに社会で活躍し、家族をもち、充実した生活を営むことができるか、ということを訴える。障害をもつ人、障害児をもつ保護者などに勇気を与える書です。
▼マイクロソフト社、アドビ社などが、障害者対応の技術開発にいかに取り組むようになったのか、その経緯が語られる。IT開発、ユニバーサルデザイン関係者も必読です。
★視覚障害などの方のための「テキストデータ引換券」付きです。

<原書の紹介文より>
本書は、著者自身の(目が)見えない人生について語ったものである。この自叙伝は、科学者、政策決定者、擁護者としての国際的な称賛を勝ち得た著者の活躍を物語る。著者は、視力を失っていくときの心の危機や、教育を受けようとしたときや就職活動の際に直面した障害について率直に述べている。そして、一人での旅行の経験、自立性を高める技術の利用、さらには夫として、父親として大切にした家庭生活など、視力のない生活(視力に頼らない生活)を、エピソードや面白い文章で綴っている。著者はまた、盲の人が思考や夢の中で経験する心的イメージについても考察している。本書は、障害のある若者やその家族へのアドバイスと提案で締めくくられている。

本書は、日本図書館協会選定図書です。

書評

出版ニュース 2011年11月中旬号「ブックガイド」(23頁)にて紹介されました。
週刊朝日 2011年11月4日号「週刊図書館」(81頁)にて紹介されました。
月刊 学校教育相談 2011年11月号「ブックレビュー」(26頁)にて紹介されました。

目次

序・見えなくて残念なことは何か?  田中徹二(日本点字図書館理事長)
日本での刊行によせて   ローレンス・スキャッデン

まえがき
謝辞

第一部 教育と経歴
1.相反する期待
2.家族の歴史
3.勉強への情熱
4.科学者になる
5.科学者としての名声を築く
6.著名な人の来訪
7.キャリアの開発
8.新しい技術の評価
9.コンピュータ技術の秘めた力
10.ワシントンDCへの引っ越し
11.技術を手に入れるときの障壁と,使うときの障壁
12.コンピュータアク ……

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

【著者】
ローレンス・スキャッデン(Lawrence Scadden)
1939年アメリカ・カリフォルニア生まれ。5歳のときに事故で失明。レッドランド大学卒業。科学博士。IT器機のアクセシビリティ技術の開発、啓蒙に大きく貢献する。米国リハビリテーション法508条策定の中心的人物。政府の要職を長年務め、現在は情報機器のアクセシビリティについてのコンサルタントを行う。博士の業績をたたえ、「障害を持つ生徒のための優秀な先生へのローレンス・スキャッデン賞」が1999年に設けられている。

【訳者】
岡本 明(おかもと あきら)
1944年旧満州国生まれ。慶應義塾大学工学部卒業。工学博士、社会福祉士。(株)リコー勤務、筑波技術大学教授を経て、現在名誉教授。認知工学、福祉工学に関心をもつ。ヒューマンインタフェース学会、電子情報通信学会ほかに所属。著書に『情報福祉の基礎知識』(共著、ジアーズ教育新社、2008年)、『会議・プレゼンテーションのバリアフリー』(共著・編纂委員長、電子情報通信学会、2010年)ほか。訳書に『未来のモノのデザイン』(共訳、新曜社、2008年)、『複雑さと共に暮らす』(共訳、新曜社、2011年)ほか多数。

定価3,080円 (本体:2,800円)
品切・重版未定
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