スポーツは誰のためのものか? 半世紀以上にもわたりスポーツ報道現場にたちつづけた著者による「これからの日本スポーツ論」。日本人の非常に偏りのある「スポーツ認識」が、一般市民がスポーツを愛好しにくい現状を生み出していることを指摘し、地域に根ざしたスポーツ活動の促進を説く。
北海学園大学附属図書館報 図書館だより 2020年4月1日発行第42巻1号(通巻222号)(p.2)「2020東京オリンピック・パラリンピックの成功を祈って」で、本書が紹介されました。紹介者は伊能克己氏(北海学園大学経営学部経営学科教授)です。
はじめにー「スポーツ・コミュニケーション」のきっかけー
第1章 日本(人)のスポーツ観 スポーツの起源と日本への伝来/体育とスポーツ/スポーツと健康/スポーツは誰のためのものか
第2章 教育の「現場」とスポーツ 中学・高校でのスポーツ/大学でのスポーツ/体育会とスクールビジネス/クラブ主体のヨーロッパ/アメリカの大学スポーツ/変化を問われる日本の大学スポーツ/大学スポーツの新たな試み/競技会低迷を乗り越えるために/スポーツは誰のためのものか
第3章 企業とスポーツ ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
杉山 茂(すぎやま・しげる) スポーツプロデューサー 1936年東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。 元スポーツ報道センター長(1998〜92年)。 NHKのディレクターとして、スポーツ番組の企画、制作、取材、放送権交渉などを手がけ、長野冬季オリンピックでは放送機構マネージングディレクターを務めた。1998年NHK退局後は、スポーツ評論の著述、番組制作会社エキスプレス・スポーツのエグゼクティブプロデューサーなどで活躍。 Jリーグ理事(1998〜2002 年)、2002年ワールドカップ日本組織委員会放送業務局長(〜2002年7月)のほか、慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科客員教授(2005〜9年)などを歴任。 著作に『テレビスポーツ50年――オリンピックとテレビの発展 力道山から松井秀喜まで(杉山茂&角川インタラクティブ・メディア)』角川書店(2003年)、「スポーツ・あ・い ブラウン管からみたスポーツ」(日本体育協会『スポーツジャーナル』連載、95年度「ミズノ・スポーツライター賞」受賞)。
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