民法典の歴史とその解釈学の原点を探る。 ▼ボワソナード民法典と現行日本民法典の相違点を描き出し、立法者意思、ひいてはフランス民法典の解釈を反映させ、どのような条文解釈が現行民法解釈としてとるべきなのかを明らかにする。 ▼日本民法典の成り立ちに興味を抱くすべての研究者に好適の書。


はしがき
T 序論
U ボワソナード民法総論 第一章 自然法学者ボワソナード 一 ボワソナードと「自然法」 二 ボワソナードのと「自然法講義(性法講義)」 三 ボワソナードと「自然法」の効用 四 ボワソナードの自然法とキリスト教の関係 五 ボワソナードにおける法概念の根幹 六 ボワソナードの自然法論の評価 七 小括
第二章 ボワソナード「自然法講義(性法講義)」の再検討 序 一 「自然法講義」の周辺 二 民法入門としての「自然法講義」 ……
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池田真朗(いけだ まさお) 慶應義塾大学法学部教授、同大学院法務研究科教授・日本学術会議会員。 1949年東京生まれ、 1978年慶應義塾大学大学院法学研究科民事法学専攻博士課程修了、博士(法学)。 1996年から2004年まで司法試験第二次試験考査委員、2004年から2006年まで新司法試験考査委員(民法主査)。
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