▼中南米ボリビア、ブラジルを中心に広がる、まだ日本では知られていない感染症「シャーガス病」について、その感染経路・症状、輸血を通じて広がる可能性、日本での感染予防の必要性について書かれた医学報告書。
▼わかりやすく書かれた病気の紹介・現地調査の報告・スペイン語による紹介部分の三部から構成。

はじめに
T 中南米の知られざる感染症・シャーガス病 1 シャーガス病と日本移民 2 「われらの寿命は50歳」 3 マラリアとの比較――受益者負担 4 速攻型マラリアに対する遅延型シャーガス病 5 昔貧農の病気・いまや都市型の病気 6 日系移住者を待っていたシャーガス病 7 ラテンアメリカ人口に頼る日本経済社会 8 地球温暖化とサシガメ 9 先天性感染は人口対策か? 10 日本の輸血対策は大丈夫か?
U 現地調査の結果から< ……
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竹内勤(たけうち つとむ) 慶應義塾大学医学部教授。1970年、慶應義塾大学医学部卒業。 専門分野:熱帯医学・寄生虫学 主要実績:(共編著)『グローバル時代の感染症』慶應義塾大学出版会、2004年、Takeuch T., Nozaki S ., Clump A. "Past Japanese Sucesees Show the Way to Acomplish Future Gols" Trends in Parasitology, vol.23, 260-267, 2007ほか。
三浦左千夫(みうら さちお) 慶應義塾大学医学部助教。1968年、北里大学衛生学部卒業。 専門分野:熱帯医学・寄生虫学 主要実績:(共著)「在日ラテンアメリカ人のChagas病検査について」Clinical Parasitology vol. 17-1, 122-124, 2006年(共著)「在日日系ブラジル人慢性Chagas病(虫血症)について」Clinical Parasitology vol. 18-1, 80-82, 2007年、(単著)「貴方はシャーガス病?」『日系人ニュース』海外日系人相談センター、no.89, 2007年ほか。
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