「地域格差」の実態とメカニズムを解明
▼地域間・地域内産業連関表を駆使し、「改革・開放」にともなう「重点政策」の経済効果を実証的に分析、地域別の経済実態と産業構造の特性、そして地域間の相互依存関係を克明かつ冷徹に描写する。中国経済の行方を読み解くための必読書！
▼産業連関分析の手法・過程を丁寧に解説しており、経済統計分析の実践的テキストとしても最適な１冊。
本書は、日本図書館協会選定図書です。

はしがき

第１章　中国経済分析についての理論実証分析
　1　中国経済における「地域」の形成メカニズム
　2　中国における地域間の相互依存関係
　3　本書の主な分析手法および本書の全体構成

第2章　東部地域における「重点地域開発政策」の経済効果
　1　3地域区分に基づく「重点地域開発政策」の変化と経済効果
　2　東部地域の経済特性
　3　域外流出付加価値誘発額割合の計測方法
　4　東部地域における「外向型経済」の実態

第3章　中国における産業構造の変化に関する理論分 ……

王在��（おう ありよし）
立正大学経済学部教授
1985年上海鉄道大学（現同済大学）電信工学系卒業、88年私費留学生として来日、98年慶應義塾大学大学院経済学研究科後期博士課程単位取得退学、97年同大学総合政策学部助手、2000年経済学博士号取得（慶應義塾大学）、2001年同大学総合政策学部客員助教授、2002年立正大学経済学部助教授、2006年より現職。
この他、立正大学情報メディアセンター副センター長、慶應義塾大学産業研究所研究員（招請）、早稲田大学政治経済学部、大学院経済学研究科講師を兼任。
主要業績に、『中国の経済成長――地域連関と政府の役割』（慶應義塾大学出版社、2001年）、『バランスシートで読みとく日本経済』（分担執筆、東洋経済新報社、2002年）、『2004中国投入産出理論与実践』（分担執筆、中国統計出版社、2005年）、『中国の地域産業構造分析』（共著、慶應義塾大学出版会、2008年）など。