世界を知るために必要な知識、判断力を養う。 ▼メディア・コントロールから逃れ、世界の事実を見極めるために必要な知識・情報、判断力を養うための実践的教科書。 ▼現在の報道・配信はOECDに縁のある地域に限られ、アフリカや太平洋の島で生じた出来事は報道されること自体がない。マスメディアの報道する歪んだ〈世界像〉を批判し、オルタナティブな世界像を考える契機を提供する。 ▼『バブル文化論』(2006年弊社刊)の著者が、明治学院大学、早稲田大学で行った講義をもとに編集。全編、語りおろしのため、内容が理解しやすい。
本書は、日本図書館協会選定図書です。
図書新聞 2008年10月25日号(第2891号)(5面)で紹介されました。
出版ニュース 2008年9月中旬号「ブックガイド」(23頁)で紹介されました。
序 わたしたちの生きる現代――「世界の終わり」 Introduction ご冗談でしょう、きょうの世界? ――1000兆円の債務残高で遺書を残して死んだ政治の物語 第1回講義 長い歴史の後の〈正義〉を問うための導入 第2回講義 わたしたちの世界の実相――ネオリベラリズムと監視−管理社会 第3回講義 世界はどこにあるのか?――怒りとパロディ 第4回講義 「世界」と米国――米国というもうひとつの世界 第5回講義 『ゆきゆきて、神軍』にみる証言の構造 第6回講義 証言 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
原 宏之(はら ひろゆき) 1969年生。明治学院大学准教授(国際平和研究所、教養教育センター、兼担)。パリ第10大学人文学科群博士課程中途退学。学術博士(東京大学)。専攻は人文学(日仏の表象メディア論・思想史)。 主な著者に 『〈新生〉の風景』 (冬弓舎、2002年)、『バブル文化論』 (慶應義塾大学出版会、2006年)、『言語態分析』 (慶應義塾大学出版会、2007年)、訳書にジャック・デリダ&ベルナール・スティグレール 『テレビのエコーグラフィー』 (NTT出版、2005年)、グレアム・アレン 『ロラン・バルト』 (青土社、2006年)、『ミシェル・フーコー思考集成』 (分担訳、筑摩書房、1998−2002年) など。「教養」をキーワードに教育、市民、研究などの活動に従事中。
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