国際環境協力の新しいパラダイム
中国の砂漠化対策における総合政策学の実践
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▼砂漠緑化への対応について、地理学・環境学の枠内にとどまらず、現地の政策担当者や住民とのコミュニケーション、後継者の育成、衛星からの地理情報入手など多様なアプローチから、問題の解決をはかった事例を解説。
まえがき
序章 砂漠化対策と総合政策学 厳網林 1 東アジアにおける環境問題 2 国際環境協力の流れ 3 砂漠化問題と砂漠化対策 4 総合政策学のアプローチ 5 本書の特色
第1章 ホルチン砂地における砂漠化の原因と政策の影響 厳網林 1 はじめに 2 ホルチン砂地の由来 3 ホルチンの自然 4 ホルチン砂地の開発歴史 5 新中国以来の農業政策の影響 6 おわりに
第2章 衛星画像とGISによる地理データベースの整備 厳 ……
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【編者】 厳 網林(げん もうりん) 序章〜第5章、第7〜終章 慶應義塾大学 環境情報学部教授。 1982年 中国・武漢測絵科学技術大学卒業。1992年 東京大学工学系研究科博士課程修了。工学博士。武蔵工業大学助教授を経て2001年より現職。『地理情報科学の新展開』(共著、日科技連、1997年)、『GISの基礎と応用―空間情報統合化技術』(共著、オーム社、2001年)、『GISの原理と応用』(日科技連、2003年)など。
【執筆者】 小島 朋之(こじま ともゆき) 序章、第1章、終章 慶應義塾大学総合政策学部教授。 1967年 慶應義塾大学法学部卒業。1973年 同大学博士課程修了。法学博士。1991年より現職。2001〜2006年 総合政策学部長。『現代東アジアの政治』(共著、放送大学教育振興会、2002年)、『未来を創る大学』(共編著、慶應義塾大学出版会、2004年)、『富強大国の中国』(一藝社、2003年)など多数。
宮坂 隆文(みやさか たかふみ) 第4章 東京大学農学生命科学研究科大学院修士課程在学中。 2006年 慶應義塾大学総合政策学部卒業。“Characterizing villages in northeast China based on relationships between desertification, and local natural and social-economic conditions”(共著、Journal of Environmental Information Science, Vol.35(5), 2007).
北浦 喜夫(きたうら よしお) 第6章 非営利法人緑化ネットワーク常務理事兼事務局長。 1995年 明治大学政治経済学部政治学科卒業、新党さきがけに就職、政策調査会に配属。1999年1月 NGO「日本沙漠緑化実践協会」に就職。同年10月 同会を退職。2001年1月 緑化ネットワーク設立、常務理事兼事務局長に就任、現在に至る。
王 雪萍(おう せつへい) 第9章 慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所助教。 2006年 慶應義塾大学大学院博士課程修了、博士(政策・メディア)。慶應義塾大学産業研究所共同研究員、慶應義塾大学法学部兼任講師、青山学院大学非常勤講師を経て、2006年より現職。『留学生与中外文化』(共著、中国南開大学出版社、2006年)、『中国の外交』(共著、山川出版社、2007年)など。
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