EUはいかなる制度デザインを描き出そうとしているのか。 多様なアクターを、欧州市民として、EUの政策プロセスへ 参加させていくことへのEUによる挑戦の軌跡を綴る。

europe 2008年春号(第253号)「新刊案内」(27頁)で紹介されました。

序 論 T なぜ「欧州公共圏」か U EUガバナンスの民主的正統性 V 本書の構成
第1部 補完性原理と代議制の制度デザイン 第1章 補完性原理とEUガバナンス はじめに 第1節 欧州統合と補完性原理 1 思想史的系譜 2 補完性原理の導入 第2節 補完性原理の適用における課題 1 補完性原理の適用 2 主要機関と補完性原理 第3節 加盟国議会と補完性原理 1 フランス議会による補完性原理 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
安江則子(やすえ のりこ) 立命館大学政策科学部教授。博士(法学)。 慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学およびパリ第1大学大学院修了。EU研究、グローバルガバナンス論専攻。パリ高等政治学院および欧州大学院などで在外研究を行う。 主要業績に、『ヨーロッパ市民権の誕生――マーストリヒトからの出発』(丸善ライブラリー、1992年)、「欧州統合における政党の役割――欧州レベルの政党と加盟国政党の相互関係を中心に」紀平英作編『ヨーロッパ統合の理念と軌跡』(京都大学学術出版会、2004年)、「欧州公共圏への課題――憲法条約起草過程および参加型民主主義の分析を通して」『法学研究』第78巻第5号(2005年)など。
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