世界的に定評ある、当分野最高の研究書、待望の翻訳。 ▼国際環境法の分野で初版刊行時から高い評価を得ているPatricia Birnie & Alan Boyle, International Law and the Environment (2nd edition, Oxford University Press, 2002)の全訳。 ▼国際環境法(国際法の中で環境に関する法律、条約、協定などを扱う分野)のあらゆる局面における争点や定義、歴史および現状について詳述されている本書は、国際法および環境法の研究者にとって必携の大冊。 ▼原著(輸入)と本書はほぼ同一価格。関係者にはお買い得価格です。
日本水産学会誌 2008年1月号(Vol. 74 No. 1)「新刊書紹介」(92頁)で紹介されました。
序文 日本語版への序文 凡例 略語一覧 判例一覧(索引) 条約・国際文書一覧(索引)
第1章 国際法と環境 1 序論 2 国際法の法源と立法過程 3 結論
第2章 国際ガバナンスと環境法・政策の形成 1 国際ガバナンス----国際組織の役割 2 国連と国際環境政策の発展 3 国連と環境ガバナンス 4 国際環境法・政策の発展に関わる他の国際組織 5 科学に関する組織 6 非政府組織(NGO) 7 結論
第3章 国際環境 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【著者】 パトリシア・バーニー(Patricia W. Birnie) オックスフォード大学で法律を修め、エディンバラ大学から博士号を取得後、エディンバラ大学及びロンドン大学政治経済学院で教鞭をとる。在マルタ国際海事機関の国際海事法研究所のディレクター等を歴任。主著に、International Regulation of Whaling (2 Vols., Oceana Publications, 1985) がある。
アラン・ボイル(Alan E. Boyle) オックスフォード大学で法律を修めた後、ロンドン大学クイーン・メアリー校で教鞭をとり、現在はエディンバラ大学法学部の国際法教授を務める一方、法廷弁護士として各種の国際裁判でも活躍。近共著に、The Making of International Law (Oxford University Press, 2007) がある。
【訳者】 池島大策(いけしま・たいさく) 慶應義塾大学大学院法学研究科公法学専攻後期博士課程及びジュネーブ大学大学院国際問題高等研究所(IUHEI/GIIS)DES課程修了。法学博士(慶應義塾大学)、DES en Relations Internationales(IUHEI/GIIS)。 慶應義塾大学総合政策学部助手、ケンブリッジ大学国際法研究センター(RCIL)及び同大学スコット極地研究所(SPRI)客員研究員、同志社女子大学現代社会学部助教授、外務省専門調査員(在オランダ日本国大使館)等を経て、現在、早稲田大学国際教養学術院准教授(国際法)。 主な業績に、『南極条約体制と国際法--領土、資源、環境をめぐる利害の調整--』(慶應義塾大学出版会、2000年)、「ジェノサイド等を巡る普遍的管轄権の可能性と限界」『国連ジャーナル』(第1号、2003年)、「武力行使に対する司法判断の可能性と限界」『同志社女子大学現代社会システム学会・現代社会フォーラム』(第1号、2005年)、「新海洋法秩序の生成と南極の海域管理の発展」『早稲田グローバル・フォーラム』(第3号、2007年)など。
富岡仁(とみおか・まさし) 名古屋大学大学院法学研究科博士課程修了。 名古屋大学法学部助手、相愛大学人文学部講師、東北学院大学法学部助教授・教授、エディンバラ大学法学部客員教授を経て、現在、名古屋経済大学大学院法学研究科教授(国際法)。 主な業績に、「船舶の通航権と海洋環境の保護」『名経法学』(第12号、2002年)、「海洋汚染の国際的規制のあけぼの--1926年海洋油濁防止ワシントン会議について--」『法政論集(名古屋大学)』(第202号、2004年)、「フィリピンの群島宣言と群島水域制度」栗林・杉原編『海洋法の主要事例とその影響』(有信堂、2007年)、“Current Situation and Challenges of the Legal System Related to Protection of the Marine Environment”,Meikei Law Review, No.21, 2007 など。
吉田脩(よしだ・おさむ) エディンバラ大学法科大学院国際公法学専攻博士課程修了。国際法学博士(Dr.Phil.)。 日本学術振興会特別研究員(東京大学大学院)、筑波大学社会科学系講師、ヴィーン大学法学部国際法・国際関係研究所(Institut für Völkerrecht und Internationale Beziehungen)客員研究員を経て、現在、筑波大学大学院人文社会科学研究科准教授(国際法)。 主著に、International Legal Régime for the Protection of the Stratospheric Ozone Layer (Kluwer Law International, London / The Hague 2001)がある。最近の業績として、『近代国際関係条約資料集--帝国主義期ヨーロッパ外交の発展』(龍渓書舎、2006年〔H.クラインシュミット教授と共編〕)、“Organising International Society? Legal Problems of International Régimes between Normative Claims and Political Realities”, Austrian Review of International and European Law, Vol. 9 (Martinus Nijhoff Publishers, Leiden / Boston, 2006), “International / Transboundary Contingency Planning / Emergency Assistance”, Yearbook of International Environmental Law, Vol. 17 (2006 ed., Oxford University Press) など。
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