●国際環境法のあらゆる局面における争点や定義、歴史および現状について詳述し、世界的に高い評価を受けたPatricia Birnie & Alan Boyle, International Law and the Environment (2nd edition, Oxford University Press, 2002)の全訳。
●包括的・総合的な体系を明らかにする本書は、内容の斬新さ、充実度、資料の豊富さ、正確な記述、すべての点で定評があり、国際環境法におけるバイブル的存在である。
●国際法の研究者のみならず、環境法、政治経済学、開発経済学、環境経済学、環境科学など関連分野の研究者にとっても必携の書。
推薦のことば
この著書は、環境保護の分野に関する国際法を詳述したバイブル的な存在として世界的に認められている。待望の訳書が刊行されたことで、日本でも研究者、実務家、学生などを含む幅広い層で、環境分野に対する国際法の総合的・体系的な理解が深まることを希望する。
小田滋(元国際司法裁判所裁判官)
国内環境法の基本原則・理念は、国際環境法の原則に大きな影響を受けているし、最近特に国際環境条約を国内法化する例が非常に多くなっている。国内環境法の理解のためにも国際環境法の的確な把握は不可欠である。本書は定評のある国際環境法に関する著作の第2版を翻訳したものであり、例えば予防原則について、初版と異なり、相当掘り下げた検討がなされている。国内環境法を含め、環境法を学ぶ方々にぜひ参考にしていただきたい1冊である。
大塚直(早稲田大学大学院法務研究科教授)
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