▼組織は管理できるのか? 全体を把握し、的確に指揮し命令を下すマネジャー・・・・・・ そんな「幻想」を捨てたとき、自律した個人によって構成されつつ一つの目標へと突き進む、躍動的な組織の姿が見えてくる。 「カリスマ経営者」信仰からの脱却と、「個」の自律による組織活性化を提唱するビジネスパーソン必読の書。 ▼新しいマネジャーのあり方を提示する! 一見ばらばらに行動しているようにしか見えない組織のメンバーが、ある時点で共有化された目的を達成するという仕組みは見事というしかない。このような特徴をもつメンバーの行動を、本書では「自律的行動」と表現しているが、一つひとつの自律的行動があるまとまりをもつという現象に驚きを覚える。本書は、この感覚を出発点として、組織が実際にはどのように目的を達成しているのかという疑問に答えようとするものである。


週刊エコノミスト 2006年11月28日号 「書評」欄(68頁)で紹介されました。

第1章 組織をめぐるふたつの不確実性にいかに対応するか? 第2章 不確実性に対応する新しい方法が必要 第3章 組織メンバーの自律的行動の実際 第4章 組織における自律的行動の可能性 第5章 自律的行動に組織としてのまとまりをどう与えるか? ――事例から学ぶ 第6章 会話で問題を解決する 第7章 組織自律力をつける
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
佐藤剛(さとう たけし) グロービス経営大学院大学経営研究科教授。 1984年早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了後、流通政策研究所主任研究員、長野大学産業社会学部産業情報学科教授を経て、2006年4月より現職。専攻は組織行動学。2002年、慶應義塾大学大学院経営管理研究科博士課程修了。博士(経営学)
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