身体表現としての演説・対話から、「雅俗めちゃめちゃ」の文体を創り出した著述活動に至るまで、ことばを縦横無尽に駆使した福澤諭吉。その「演説」の実際を鮮やかに活写する。
みすず 2006年1・2月合併号「2005年読書アンケート(53〜54頁)」で紹介されました。 AERA 2005年11月14日号「斎藤孝のサイトー変換(84頁)」で紹介されました。 日本経済新聞 2005年9月18日朝刊で紹介されました。
第I章 「語る」ことと「聞く」ことと 一 十度書を読むは、一度人の言を聞くにしかず 二 『学問のすゝめ』十二編・『会議弁』 第II章 「語る」ことの試み 一 明治七年六月七日肥田昭作宅集会の演説 (一)印刷された演説草稿 (二)演説の用語と文体 (三)『民間雑誌』に見る四篇の論説 (四)文末表現から見た近代口語文 二 初期の三田演説会における「演説の法」をめぐる模索 (一)雑会と弁論会 (二)書物の講義を演説のように話すということ ……
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1939年生まれ。 1963年慶應義塾大学文学部史学科国史専攻卒業。 1965年同大学大学院文学研究科修士課程修了。 1965〜2005年慶應義塾志木高等学校教諭、1996〜2005年慶應義塾福澤研究センター副所長。慶應義塾名誉教諭、慶應義塾福澤研究センター顧問、(社)福澤諭吉協会常務理事。
主要編著:『三田演説会と慶應義塾系演説会』(慶應義塾大学出版会、1998年、平成11年度義塾賞受賞)、『福澤諭吉論の百年』(共著、慶應義塾大学出版会、1999年)、『福澤諭吉書簡集』1〜9巻(共編、岩波書店、2001〜2003年)、『福澤諭吉著作集』12巻 (編、慶應義塾大学出版会、2003年)、『福澤諭吉の手紙』(共編、岩波文庫、2004年)、『江戸町触集成』1〜19巻(共編、塙書房、1994〜2003年)。
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