語り手としての福澤諭吉
ことばを武器として

第I章 「語る」ことと「聞く」ことと 一 十度書を読むは、一度人の言を聞くにしかず 二 『学問のすゝめ』十二編・『会議弁』 第II章 「語る」ことの試み 一 明治七年六月七日肥田昭作宅集会の演説 (一)印刷された演説草稿 (二)演説の用語と文体 (三)『民間雑誌』に見る四篇の論説 (四)文末表現から見た近代口語文 二 初期の三田演説会における「演説の法」をめぐる模索 (一)雑会と弁論会 (二)書物の講義を演説のように話すということ (三)「慶應義塾社中之約束」――義塾学問の法 第III章 「語り手」としての福澤諭吉 その一 一 英吉利法律学校開校式の祝辞 (一)英吉利法律学校開校式 (二)福澤の祝辞――二つの記録 二 第三八五回三田演説会における演説 (一)最後の演説――法律と時勢 (二)草稿と速記記録 三 壇上の福澤諭吉 (一)和田英作原画・「演説姿」の福澤像 (二)諸家の回想に見る福澤の「演説」 その1 (三)諸家の回想に見る福澤の「演説」 その2 第IV章 「語り手」としての福澤諭吉 その二 一 さまざまな「語る」ことの機会――「語り手」と「聞き手」 二 「演説」と「著書・論説」と――学者の責務 (一)学者の責務 (二)『通俗国権論』の周辺 (三)「華族を武辺に導くの説」をめぐって (四)開成学校の講義室開席の祝辞 三 文明の学者たれ――塾生へのメッセージ 四 知識交換・世務諮詢――交詢社演説 五 気品の泉源・智徳の模範――次世代への付託 (一)慶應義塾の目的 (二)慶應義塾故老生懐旧会 (三)懐旧会開催の経緯――晩年の福澤諭吉と慶應義塾 終 章 演説・対話・著述 付表1 福澤諭吉の演説 付表2 福澤諭吉と三田演説会
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