910年の「日韓併合条約」締結以降から、1945年の日 本の敗戦と朝鮮の開放に至る約40年の期間が、日韓両 国の関係史においてもっとも重要であり、さまざまな面 で現在の日韓関係、日朝関係に影響を与えている。この 植民地期における同化政策論、地方自治、教育等を通じ 、あらたな歴史的視座を提示する。

第一部 交流の諸相 第一章 日帝の地域支配・開発と植民地的近代性 ―浦口商業都市江景地域の事例・・・・・鄭然泰 第二章 日帝時期の在朝鮮日本人社会と朝鮮の"地方自治 ―忠清南道公州・大田・烏致院の事例を中心に・・・池秀傑 第三章 京城帝国大学(一九二四―四五)の教育と韓人学生・・・金容徳
第二部 相互認識 第四章 一九一〇年代における渡日留学生の思想的動向・・・朴賛勝 第五章 植民地朝鮮における勤倹思想の展開 ……
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宮嶋博史(みやじまひろし)成均館大学校東アジア学術院教授(元東京大学教授) 1948年生まれ。京都大学文学部東洋史学科卒。京都大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得。専門:韓国社会経済史。 金容徳(きむよんどく)ソウル大学校国際大学院院長 1944年生まれ。ソウル大学校史学科卒。Ph.D(ハーバード大学東アジア学科)。専門:日本近代史。
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