1949年の建国から現代に至る中華人民共和国の政治史を、「官僚制」という側面から丁寧に辿ります。 中国計画経済の要諦として官僚機構の頂点を極めた国家計画委員会の栄枯盛衰の歴史を分析することで、一党支配システムの構造的問題点を浮き彫りにします。
第26回(2004)サントリー学芸賞受賞。

第1章 中国官僚制の分析視覚―社会主義・近代化・歴史―
第2章 建国期の政治と官僚制(1949年―1952年)
第3章 第一次五カ年計画の政治と官僚制(1953年―1957年)
第4章 大躍進期の政治と官僚制(1958年―1959年)
第5章 経済調整期・文化大革命前期の政治と官僚制(1960年―1968年)
第6章 文化大革命後期の政治と官僚制(1969年―1978年)
第7章 改革・開放政策の展開と官 ……
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国分良成(こくぶん りょうせい) 1953年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程修了。現在、慶應義塾大学法学部教授兼同大学東アジア研究所所長。法学博士。現代中国政治・外交論、現代東アジア論専攻。主要著作に『中国文化大革命再論』(編著、慶應義塾大学出版会、2003年)、『中華人民共和国』(筑摩書房、1999年)、『アジア時代の検証 中国の視点から』(朝日選書、1996年)、『中国政治と民主化―改革・開放政策の実証分析―』(サイマル出版会、1992年)ほか。
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