太平洋戦争当時大学に在籍していた、戦争体験者への学生によるインタビューや座談会を証言として伝える、オーラルヒストリーという手法で綴られたアジア太平洋戦争についての記録です。

はじめに I 大学の状況を語るオーラル・ヒストリィ 慶応の教育と軍隊体験から 石川忠雄 戦争と慶応義塾の教員たち 閉鎖社会の危険性 小泉信三塾長のこと 軍隊生活の一面 現在を精一杯生きる 働きながら学校へ 戦時下のアカデミズム――亜細亜研究所を中心に 小池基之 戦前と戦後の学生 学説研究から現状分析へ 慶応義塾大学亜細亜研究所所員となる 実態調査と著作
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<編者紹介> 白井 厚(しらい あつし) 慶応義塾大学名誉教授。経済学博士。 著書に『社会思想史断章』(日本経済評論社、1989)、『協同組合論集』(慶應義塾大学出版会、1991)、『大学とアジア太平洋戦争』(編、日本経済評論社、1996)、『共同研究 太平洋戦争と慶應義塾』(監修、慶應義塾大学出版会、1999)、『いま特攻隊の死を考える』(編、岩波ブックレット、2002)など。 訳書にW・ゴドウィン著『政治的正義(財産論)』(陽樹社、1973)、R・オウエン著「社会にかんする新見解」『世界の名著 続8 オウエン サン・シモン フーリエ』(中央公論社、1975)など。
浅羽久美子(あさば くみこ) 東京外国語大学イスパニア語科卒業。 翠川紀子(みどりかわ のりこ) 慶応義塾大学経済学部卒業。 1993年以降共に白井厚教授の研究活動に協力。ゼミナール終了後も継続して共同研究「太平洋戦争と慶応義塾」を支え、「慶応義塾関係戦没者名簿」の作成に従事し現在に至る。
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