十二世紀ルネサンスの代表的な知識人、「ソールズベリのジョン」の全体像を明らかにする我が国初の書。教会人にして宮廷官僚も勤めた彼の思想を、「中世の春」と称される時代の状況を背景として論じます。 「中世における最初の暴君殺害容認者」との通説のあるジョンが、実は徳の涵養、中庸の精神、あるべき君主像を説いた人であることを、体系的に解明します。
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プロローグ―十二世紀=<中世の春>あるいは<友情の共和国>
第T部 文芸思想
第1章 <巨人の肩の上に乗る矮人> ―ソールズベリのジョンの思想世界―
第2章 ソールズベリのジョンにおける<人文主義>の意味
第U部 政治思想
第3章 『ポリクラティクス』という書物 ―ソールズベリのジョンの政治思想研究序説―
第4章 ソールズベリのジョンとアリストテレス ―政治的徳性 ……
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1946年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。 法学博士。現獨協大学法学部教授。西欧政治思想史専攻。
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