ラテンアメリカ諸国におけるさまざまなエスニック・グループの中から、特に日系社会を選び出し、日系社会がラテンアメリカのそれぞれの国家が抱える個別の歴史・社会展開の中でどのような位置を築き、どのようにして変容していったのかを個別の事例に基づいて議論することを目的とした研究書。 慶應義塾大学地域研究センター・共同プロジェクト(1998年4月〜2000年3月)の成果をまとめたもの。

序 プロジェクトの概要と目的
第一章 一九二〇年代ブラジル知識人のアジア人種観 ―日本人観を中心に― 前山隆
第二章 日本人移民の「ナショナリズム」形成 ―二等水平小島吉次郎墓標の再建をめぐって― 柳田利夫
第三章 ボリビアとパラグアイにおける日本移民とメノナイト ―“拒否された”外国人集団の受入れと定住の経緯を通して みた多民族社会の姿― ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
柳田利夫 1952年生まれ。慶應義塾大学大学院文学部研究科博士課程修了。現在、慶應義塾大学文学部教授。
赤木妙子 慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、目白大学人文学部専任講師。
国本伊代 テキサス大学大学院博士課程修了(歴史学博士)。現在、中央大学商学部教授。
比嘉マルセーロ 1962年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、フェリス女学院大学国際交流学部助教授。
前山隆 1933年生まれ。コーネル大学大学院人類学博士課程修了(人類学博士)。現在、阪南大学国際コミュニケーション学部教授。
三澤健宏 1956年生まれ。メキシコ大学院大学(El Colegio de Mexico) 社会科学人口研究専攻博士課程修了。現在、津田塾大学学芸学部国際関係学科助教授。
三田千代子 サンパウロ大学大学院哲学・文学・社会科研究科博士課程修了(社会人類学博士)。現在、上智大学外国語学部教授。
森幸一 1955年生まれ。明治大学大学院政治経済学研究科博士課程前期修了、カンピーナス州立大学大学院社会人類学コース終了(文学博士)。現在、サンパウロ人文科学研究所専任研究員。
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