メディア・アーティストとして第一線で活躍する著者のこの10年間の言説を集成。「コンピュータとは何か? バーチャルとは何か?」の問いに答えると共に、それらを使うこれからの人達へのメッセージ。

はじめに
T コンピュータは計算機ではない――新しい知性 トートロジックな内側と外側 異界での知覚 宛先のない連想 記憶のトレース装置 心のリフレクター 「間」と広がり ハイテク・アニミズム社会の到来 見えない空間とわれわれの知覚 作ること=プログラミングすることだった コンピュータ・グラフィックスの頃 ユートピアよいつまでも マルチメディアアート マルチメディアにできること
U アルゴリズミック・ビューティー――算法から考える形 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
藤幡 正樹(ふじはた まさき) 1956年、東京生まれ。メディア・アーティスト。また慶應義塾大学環境情報学部教授を経て、1999年4月から東京芸術大学美術学部先端芸術表現科教授。コンピュータを表現の道具として使いこなした上で、メディアの可能性について試行錯誤してきた。今後、芸術の在り方について再び考えることになりつつある。 近著に『巻き戻された未来』(ジャストシステム、1995)、『カラー・アズ・ア・コンセプト』(美術出版社、1997)、『CGの軌跡』(ジャストシステム、1998)などがある。
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