国益と国益のせめぎ合う外交の場は、交渉に携わる人物の個性が光る舞台でもある。幕末期から現代に至る国際交渉の最前線にあった人々の「名言」、「エピソード」、深い「知恵」を探る。

プロローグ−日本外交の基本条件
第一部 開国・通商・戦勝−一八五三年〜一九二五年 日本の開国とペリー 日米修好通商条約調印とハリス 征韓論と大久保利通 条約改正と井上馨 「脱亜論」と福澤諭吉 日清戦争と陸奥宗光 日本外交とお雇い外国人デニソン 日露戦争、ポーツマス会議と小村寿太郎 日露戦後の満州問題と伊藤博文 対華二一ヵ条要求と加藤高明 日米共同宣言と石井菊次郎 パリ平和会議と日本全権団 ワシントン会議と加藤友三郎 「軟弱外交」と幣原喜重郎
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池井 優(いけい・まさる) 1935年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。コロンビア大学留学。現在、慶應義塾大学法学部教授。法学博士。コロンビア大学、ミシガン大学客員教授、南京大学客員講師を務める。日本外交史のみならず、野球界をはじめ多彩な分野に才筆をふるっている。 <主要著訳書>『三訂 日本外交史概説』(慶應義塾大学出版会)『戦後資料日中関係』(共編、日本評論社)『オリンピックの政治学』(丸善)『大リーグへの招待』(平凡社)『陸の王者 慶應』(慶應義塾大学出版会)『根まわし・かきまわし・あとまわし−日本の国際交渉態度の研究』(サイマル出版会)『藤山一郎とその時代』(新潮社)など。
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