今後の高度情報化社会を見据え、著作権の果たすべき役割と課題を指摘し、著作権法の新解釈「アウトプット論」の提唱と検討を行う。紋谷暢男氏を迎えた座談会を併録。著作権問題についての再考を促す一冊。

まえがき 第1部 マルチメディア社会における知的財産権………苗村憲司
第1章 情報化社会を迎えて 1 「情報化社会」とは 2 「マルチメディア」とは 3 「インターネット」の意義 4 「知的財産権」とは 第2章 知的財産権制度の歴史と現状 1 知的財産権の意義と種類 知的財産とその権利 知的財産権の分類 知的財産権の効力 2 特許権制度の歴史的展開 欧米の特許権制度の歴史 日本の特許権制度の歴史 ……
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苗村憲司(なえむら・けんじ) 慶應義塾大学環境情報学部教授兼政策・メディア研究科委員 1940年生まれ。東京大学工学部電子工学科卒業。工学博士。情報通信システム論、計算機システム構成論、技術標準・知的財産権等を研究。著書に『高度並列処理計算機:超高速化へのアーキテクチュア』(共著)、『コンピュータネットワーク技術』(共著)他。
小宮山宏之(こみやま・ひろゆき) 慶應義塾大学総合政策学部教授兼政策・メディア研究科委員 1942年生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業、同大学院法学研究科博士課程修了。商法を研究。著書に『演習ノート・手形法・小切手法』(共著)、『口語 商法』(共著)、『商法W(手形法小切手法)』(共著)他。
富澤良成(とみざわ・よししげ) 1971年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業、同大学院政策・メディア研究科修士課程修了。小宮山研究会でPL法等を研究後、同大学院で苗村教授主催の“知的財産権とパブリックドメイン”プロジェクトに所属し、コンピュータと法律の関係を研究。現在、(株)日本総合研究所に勤務。
紋谷暢男(もんや・のぶお) 成蹊大学法学部教授 1936年生まれ。東京大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科博士課程修了。法学博士。無体財産権法、商法を研究。著書に『無体財産権法概論』、『情報社会への道』(共著)、『特許法50講』(編著)、『著作権のノウハウ』(共編)他。
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