三田育ちの数理経済学者が、懐かしい人を想い、落花流水に心をひそめて書きとめた、折々の身辺雑記。「春宵」、「桐一葉」、「梅と親父と天神さま」など、文芸の香り高いエピソードの花束。

I 書斎の四季 春宵/惜春/汗/夕立/秋の山日記より/夜長/桐一葉/春を待つ夜
II 酒間談笑 宝船/梅と親父と天神さま/氷/冬の夜/ゆく年くる年/酒間談笑/三度の飯/けんか/怪我
III 三田と経済学 福田徳三と若き日の小泉信三/『近世社会思想史大要』と私の近代経済学史/わが研究室ライフ/ 新著余瀝 『座談経済学』/新著余瀝 『ジェヴォンズ評伝』
IV 祝うことば 福岡さんのこと――還暦記念パーティー祝辞――/『娘道成寺』――甦る『花晨鐘』 渡辺保氏の読売 ……
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