英語支配とことばの平等
英語が世界標準語でいいのか?
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英語は「世界標準語」 −−このことに疑問を感じたことはないか?
英語の「一言語独裁」により、非英語話者は「不平等」と「言語権の侵害」を被っているという観点を提供し、「コミュニケーションの平等」を実現するために、「ことばの平等」を確立することが必要であることを主張する。
英語教育 2007年2月号「BOOK REVIEWS」(94頁)で紹介されました。
序章 グローバリゼーションと英語支配
第T部 「英語=世界標準語」が生み出す6つの問題 第1章 コミュニケーションの不平等と差別が生まれる 第2章 少数言語の衰退に拍車をかける 第3章 世界文化の画一化につながる 第4章 「情報リッチ」と「情報プア」を生む 第5章 「英語神話」による精神支配 第6章 英語支配の序列構造
第U部 「英語=世界標準語」への対応策 第7章 日本では、まず日本語で 第8章 英語教育を縮小し、日本語本位の教育を 第9章 英語 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
津田幸男(つだ ゆきお) 筑波大学大学院人文社会科学研究科教授。Ph.D.(南イリノイ大学、1985年、スピーチ・コミュニケーション)。専門は英語支配論、言語政策、英語教育。主な著書に゛Language Inequality and Distortion”(オランダ、John Benjamins、1986)『英語支配の構造』(第三書館、1990)、『英語支配への異論』(編著、第三書館、1993)、『英語下手のすすめ』(KKベストセラーズ、2000)、『英語支配とは何か−私の国際言語政策論』(明石書店、2003)、『言語・情報・文化の英語支配』(明石書店、2005)ほか。
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