慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の外国語教育は、「インテンシブ」によって短期間で実力を培い、実践的言語運用能力を強化するテーマ別の「スキル」や、現場を体験する「海外研修」でそれを補い、「コンテンツ」で外国語を知的に運用する訓練を施すシステムを採用している。本書ではSFCの事例をもとに、@英語一辺倒に流れることなく、多くの語種の使い手を養成しようとする多言語主義の考え方、Aコミュニケーションツールの開発・拡張としての外国語学習、B研究や専門領域の開拓に資する外国語教育について紹介する。
はじめに
第1部 SFC外国語教育のフレームワーク−理念・変遷・研究 序 平高史也 多言語主義について−英語以外の外国語を(も)教える理由 堀茂樹 SFC外国語教育の変遷 古石篤子 外国語教育学の確立に向けて 平高史也
第2部 外国語教育変革の鍵−カリキュラムデザインから教材開発まで 序 古石篤子 第1章 ドイツ ……
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平高史也(ひらたか ふみや) 慶應義塾大学総合政策学部教授 東京外国語大学外国語学部ドイツ語学科卒業後、同大学大学院外国語学研究科ゲルマン系言語専攻修士課程修了。ベルリン自由大学大学院博士課程修了(文学博士)。 専門分野:ドイツ語教育、日本語教育、社会言語学
古石篤子(こいし あつこ) 慶應義塾大学総合政策学部教授 国際基督教大学教養学部人文科学科卒業後、パリ第3大学大学院修士課程、東京大学大学院人文科学研究科仏語仏文学専門課程修士・博士課程修了。言語学博士。 専門分野:フランス語学、フランス語教育、言語教育政策、第二言語習得、
山本純一(やまもと じゅんいち) 慶應義塾大学環境情報学部教授 早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、エル・コレヒオ・デ・メヒコ経済研究センター経済修士課程単位取得退学。 専門分野:メキシコ研究(政治経済)、言説分析、スペイン語マルチメディア教材開発
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