政治概論のテキストとして著者の政治学観を展開している。第 1 部・政治学の基本問題、第 2 部・政治学の現代的課題、第 3 部・政治思想論、の 3 部より成り、多くの論文を収録している。

第一部 政治学の基本課題 第一章 政治学の学問性 一、政治学の対象と領域 二、政治学の沿革 三、政治学の方法 四、政治学と他の科学との関係
第二章 国家の本質 一、国家という名称 二、国家の定義 三、国家と社会団体との相違 四、国家の目的
第三章 国家の構成要件 一、人口 二、領土 三、政治権力
第四章 国家起原説 一、王権神授説 二、社会契約説 三、実力説 四、歴史的発展説
第五章 国家形態の変 ……
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多田真鋤(ただ ますき) 現在、慶應義塾大学名誉教授、横浜商科大学教授。著書に「各国別に見たる近代政治思想史」(昭和47年刊、南窓社)、「政治哲学の諸問題」(昭和53年刊、慶應通信社)、「近代ドイツ政治思想研究」(昭和63年刊、慶應通信社)、訳書「K・シュテルンベルク著、政治哲学史」(平成元年11月刊、慶應通信社)、「反近代思想論」(平成6年3月刊、慶應通信社)、「ヨーロッパ近代政治社会思想史」(平成8年4月刊、慶應義塾大学出版会)。
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