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連載

The Cambrige Gazette


グローバル時代における知的武者修行を目指す若人に贈る
栗原航海(後悔)日誌@Harvard

『ケンブリッジ・ガゼット:Lessons Learned』

第2号(2006年7月)
 
 

4.編集後記

 小誌第2号の本文は以上です。冒頭に記した北朝鮮によるミサイル発射のニュースを聞 いた時、第一に思い出したのはグラアム・アリソン教授が昨年2月17日付『ロサンジェルス・タイムズ』紙の中で語った言葉「私は、現在の状態が続けぱ、10年以内に日韓両国が核武装していると確信する(My firm prediction is that on the current course,befbre the end of the decade,we will see a nuclear Japan and a nuclear South Korea)」でした。こうして東アジアに関する限り、未だ冷戦は終結していないことを改めて痛感した次第です。日本はこの状況下で同盟国米国とどう行動するのか。また世界の覇権国米国が、東アジア圏外で行動する場合、日本は如何なる行動原理で臨むべきか。そうした際、正確な国益の理解に基づいて的確な政治的判断を下せる優れた日本の指導者を私達は選出できるかどうか。私達は主権者たる国民としての自覚を持ち、自らを政治教育する時が到来したような気がします。

 

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著者プロフィール:栗原潤 (くりはら・じゅん)
ハーバード大学ケネディスクール[行政学大学院]シニア・フェロー[上席研究員]
 

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