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連載

The Cambrige Gazette


グローバル時代における知的武者修行を目指す若人に贈る
栗原航海(後悔)日誌@Harvard

『ケンブリッジ・ガゼット:Lessons Learned』

第7号(2006年12月)
 

 

■ 目次 ■

 

4. 編集後記

 「栗原後悔日誌@Harvard」第7号の本文は以上です。皆様へメッセージをお送り始めて半年が過ぎ、大晦日までの日程を考えますと、時の過ぎ行く速さを改めて感じております。また、私の後悔日誌が皆様にどれだけ参考になったかを考えますと、ただ赤面するばかりです。さて、日誌・日記と言えば大哲学者、西田幾多郎博士の『日記』も簡潔ながら面白く読めます。京都帝国大学の教授時代、「デンケン先生」(独語denkenは英語thinkの意)こと西田先生が喫煙の魅力と戦っていた様子もうかがい知ることができ、思わず微笑んでしまいます―英独両言語のチャンポンで、「Don’t smoke mit eisernem Willen.(鉄の意志もて禁煙すべし)」と。京都帝大退官の1928(昭和3)年には、古代ギリシャの詩人ホメロスの『オデッセイア(Οδ υ σ σ ε ια/The Odyssey)』の中の言葉、「πολ υ τ λ α ζ (色々苦労を重ねながら堅忍不抜/much-enduring/vielduldend)」を記されています。私も皆様と共に、堅忍不抜の精神で、またスマイルとユーモアの精神を忘れず、世界に平和と繁栄が少しでも広がるよう願い、新年を迎えたいと思います。そして来年も、皆様を応援するために、また 非力で怠惰な自らを叱咤激励するためにも、「栗原後悔日誌@Harvard」を綴っていきたいと思います。

 

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著者プロフィール:栗原潤 (くりはら・じゅん)
ハーバード大学ケネディスクール[行政大学院]シニア・フェロー[上席研究員]
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