browse
立ち読み
 
 
 

まえがき――〈生き方としての学問〉へ

第一章 理論動機と認識目的――メタ理論的構図
 一 はじめに――課題意識と本書の構成
 二 歴史的社会的背景としての〈再帰的近代としての高齢化社会〉
 三 「生成的理論」の構築というメタ理論的構図

第二章 視角と方法――調査問題の構成
 一 人間形成観の問題圏へ――視角としての〈ラディカル・エイジング〉
 二 生成的感受概念としての〈再帰的社会化〉と方法としての〈個人誌的アプローチ〉
 三 調査問題――〈人間形成観への問い〉

第三章 フィールドへの接近――その理論的選定と調査概要
 一 現代日本における「中年の転機」
 二 〈意味感覚としての隠居〉
 三 調査概要とライフストーリーの提示の仕方(記述の文体)について

第四章 あきらめのラディカリズム――阿川さんのエイジング
 一 出会い――初回調査
 二 三年ぶりの再会――再調査

第五章 底流としての日常を生きる――馬場さんのエイジング
 一 出会い――初回調査
 二 三年ぶりの再会――再調査

第六章 いのちを信頼する――千葉さんのエイジング
 一 出会い――初回調査
 二 三年半ぶりの再会――再調査

第七章 生成された地平――ひとつの解釈として
 一 離陸する生――〈超社会化〉
 二 浮遊する生――〈非社会化〉
 三 着地をめがける生――〈再社会化〉へ
第八章 生成としての人間形成――ひとつの結論
 一 人間生成と生成的社会――〈人間形成観への問い〉への考察と結論
 二 人間生成としての調査過程――知見の生成過程の舞台裏ないし深層
 三 おわりに――理論的知見と調査経験との交差点で

補論一 社会学を生きる――私に刺さった「棘」と社会学
補論二 ゲイの老後は悲惨か?――再帰的近代としての高齢化社会とゲイのエイジング


あとがき――「縁起」としての社会調査、「縁起」としての研究作品

参考文献
資料1 初回調査の依頼状
資料2 再調査の依頼状と同封した添付資料



 
著者プロフィール:著者プロフィール【著者】小倉康嗣(おぐら やすつぐ)

立教大学・東京情報大学・東京外国語大学講師。 1968年生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、厚生省厚生事務官を経て、慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。日本学術振興会特別研究員(PD)、早稲田大学・聖心女子大学講師を経て、現職。社会学博士(慶應義塾大学、2005年)。 主な著書に、『近代日本社会学者小伝――書誌的考察』勁草書房(共著、1998年)、L・シャッツマン=A・L・ストラウス『フィールド・リサーチ――現地調査の方法と調査者の戦略』慶應義塾大学出版会(共訳、1999年)、『定年のライフスタイル』コロナ社(共著、2001年)、K・F・パンチ『社会調査入門――量的調査と質的調査の活用』慶應義塾大学出版会(共訳、2005年)など。 主な論文に、「大衆長寿化社会における人間形成へのアプローチ ――『人生過程としてのエイジング』への一つの視角と方法」(『年報社会学論集』11号、1998年)、「後期近代としての高齢化社会と〈ラディカル・エイジング〉――人間形成の新たな位相へ」(『社会学評論』205号、2001年)、「ゲイの老後は悲惨か?――再帰的近代としての高齢化社会とゲイのエイジング」(『クィア・ジャパン』vol.5、2001年)、「再帰的近代としての高齢化社会と人間形成――〈意味感覚としての隠居〉をめぐる現代中年のライフストーリーから」(『質的心理学研究』2号、2003年)、「ゲイのエイジング――地道で壮大な生き方の実験」(『歴博』137号、2006年)など。

 

他ジャンル

ジャンルごとに「ウェブでしかよめない」があります。他のジャンルへはこちらからどうぞ

 

 

 
 
 
ページトップへ
Copyright © 2005-2006 Keio University Press Inc. All rights reserved.