それは、米軍のための「おもてなし」から始まった。
占領から冷戦、そして現代へ――。 不可視化されてきた「米軍の余暇」という視点から、 朝鮮・ベトナム戦争の「銃後」に組みこまれた日本観光の構造を、 日米の膨大な資料から解き明かす、注目の一冊。

序 章 旅する進駐軍 第1章 退屈な占領 第2章 米軍保養地の誕生 第3章 アメリカ人は何がお好き?――占領下の観光立国構想 第4章 〈銃後〉のツーリズム――朝鮮戦争を支えたR&R(休養・回復)プログラム 第5章 〈休養〉から〈脱走〉へ――ベトナム帰休兵と反戦のうねり 第6章 現在も残る米軍保養地――米軍ゴルフ場返還論争をふりかえる 終 章 「忘却」される軍事的起源――日本観光の隠された系譜
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阿部純一郎(あべ・じゅんいちろう) 椙山女学園大学情報社会学部教授。1979年生まれ。名古屋大学大学院環境学研究科社会環境学専攻社会学講座博士後期課程単位取得満期退学。博士(社会学)。 主要著作:『〈移動〉と〈比較〉の日本帝国史――統治技術としての観光・博覧会・フィールドワーク』 (新曜社、2014年)、、『マイノリティ問題から考える社会学・入門――差別をこえるために 』(共著、有斐閣、2021年)、『社会のなかの軍隊/軍隊という社会』(共著、岩波書店、2022年) ほか。
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