瀧口とミロの詩画集『手づくり諺』と『ミロの星とともに』 ──日本とカタルーニャを結んだ友情と共同制作の軌跡をたどる書簡集
戦前にシュルレアリスムと出会い、生涯を通じて前衛芸術運動に身を投じた詩人・瀧口修造と、日本文化に深い敬意を寄せた20世紀を代表する画家・ジュアン・ミロ──ふたりが共同制作した2冊の詩画集の生成過程を克明に記録する、未発表の書簡を集成。芸術家の友情、日本とカタルーニャの文化交流、そして「共同性」というシュルレアリスムの核心に光をあてる書簡集。
「いつの日か、時と空間を超えた私たちの友情の証となる、このアイディアを実現させる機会をいただけることを願っています」(瀧口からミロ宛書簡より)
「あなたの美しい詩と私のデッサンで小冊子を出そうという、あなたのアイディアはよろこびにたえません。私からも、日本の文字も入れようという提案をしてもよろしいでしょうか。きっとすばらしいものになりますよ」(ミロから瀧口宛書簡より)

はじめに
書簡篇(1952〜1979年)
論考・資料篇 ミロと瀧口修造による詩画集の共同制作とその歴史的背景 松田健児 瀧口修造の、そしてシュルレアリスムの共同制作 朝吹亮二 瀧口修造による共同制作の実践――詩画集『ミロの星とともに』を求めて 朝木由香
おわりに 人物紹介 人名索引 謝辞
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
笠井裕之(かさい ひろゆき) 慶應義塾大学法学部教授。専門はジャン・コクトーと20世紀フランス文学。
松田健児(まつだ けんじ) 慶應義塾大学商学部教授。専門は20世紀スペイン美術史。
朝吹亮二(あさぶき りょうじ) 慶應義塾大学名誉教授。専門はアンドレ・ブルトンおよびシュルレアリスム。
朝木由香(あさき ゆか) 神奈川県立美術館学芸員。主な担当展覧会は「加納光於 色身(ルーパ)――未だ視ぬ波頭よ2013」(2013年)、「若林奮 飛葉と振動」(2015年)、「フィリア――今道子」(2021年)など。
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