・「ウェルビーイング」の経済分野における第一人者による本格的なテキスト。 ・心理・脳科学、行動経済学等の基礎知識からデータ分析の最新手法まで網羅。 ・地方自治体・企業人事部・大学の専門課程まで広く参照できる。
国連の「世界幸福度レポート」から内閣府による生活の質・幸福度調査、各企業における社員の幸福度向上の試みまで広く注目され基礎教養になっているウェルビーイング。その日本での中心となるウェルビーイング学会の監修のもと、日本版だけの特別な編集がなされた本邦初の本格的な体系的テキスト。

日本語版序文 緒言および要約 第T部 なぜウェルビーイングは重要なのか 1 主観的ウェルビーイングとその重要性 2 社会的目標としてのウェルビーイング
第U部 人間の本質とウェルビーイング 3 行動はウェルビーイングにどのように影響を与えるか 4 思考はウェルビーイングにどのように影響を与えるか 5 身体と遺伝子とウェルビーイング
第V部 経験がウェルビーイングに与える影響 6 ウェルビーイングの格差――基本的なエビデンス 7 ウェルビーイングを説明するための手法 ……
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【著者】 リチャード・レイヤード(Richard Layard) 経済学者。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの経済パフォーマンスセンターの創設者兼所長。同センターのコミュニティ・ウェルビーイング・プログラムの共同所長を務める。長い間、教育経済学、労働経済学の研究で多くの業績をあげてきた。ウェルビーイングに関する6 冊の著書と約40 の論文を執筆。最初の著書Happiness: Lessons from a New Science(Penguin Press HC, 2005)は20 の言語に翻訳されている。
ヤン-エマニュエル・ドゥ・ヌーヴ(Jan-Emmanuel De Neve) 行動経済学者。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスでPh.D. を取得。現在オックスフォード大学サイード・ビジネススクールの経済学・行動経済学教授。ウェルビーイング研究センターの所長。著作に本書の他、Why Workplace Wellbeing Matters: The Science Behind Employee Happiness and Organizational Performance(George Ward との共著、Harvard Business Review Press, 2025)がある。
【監修】 ウェルビーイング学会 ウェルビーイング研究の発展を目指し2021 年に設立。ウェルビーイングに関する研究結果の公開や学術集会の開催などを通じ、分野横断的なウェルビーイング研究の進化と交流を推進。
【監修メンバー】(50 音順) 石川善樹(いしかわ・よしき) 公益財団法人Wellbeing for Planet Earth 代表理事。博士(医学)。 狩野光伸(かの・みつのぶ) 岡山大学副理事(未来人材創生(SDGs 社会共創・DEI・附属学校園 ) 担当)、附属学校機構長、大学院ヘルスシステム総合科学研究科教授。博士(医学)。 鈴木寛(すずき・かん) 東京大学公共政策大学院教授。 高野翔(たかの・しょう) 福井県立大学地域経済研究所准教授。まちづくり、公共政策。 山緑(たかやま・みどり) 慶應義塾大学理工学部外国語・総合教育教室教授。博士(教育学)。ジェロントロジー、生涯発達心理学。 永山晋(ながやま・すすむ) 一橋大学大学院ソーシャル・データサイエンス研究科准教授。経営学、計算社会科学。 前野隆司(まえの・たかし) 武蔵野大学ウェルビーイング学部長、慶應義塾大学名誉教授。博士(工学)。 保井俊之(やすい・としゆき) 武蔵野大学ウェルビーイング学部・叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部教授。博士(学術)。公共政策、地域と金融のウェルビーイング。
【翻訳】 北村礼子(きたむら・あやこ) 慶應義塾大学文学部卒。ニューヨーク市立大学留学を経て翻訳に従事、訳書に『苦悶する中央銀行』(慶応義塾大学出版会)などがある。 岡田ウェンディ(おかだ・うぇんでぃ) 慶應義塾大学文学部卒。自由が丘翻訳舎の一員として翻訳に従事、共訳書に『【閲覧注意】ネットの怖い話 クリーピーパスタ』(早川書房)などがある。 待場京子(まちば・きょうこ) 同志社大学文学部卒。大阪ウィンタージャスミン翻訳者の会の一員として英日・仏日翻訳に従事、翻訳協力に『量子超越』(NHK 出版)などがある。
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