慶應義塾の近代アメリカ留学生
文明の「知」を求めた明治の冒険
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近代日本において、アメリカへの留学生数は全体の大半を占めている。彼らは何を目的として太平洋を渡り、何を学んだのか。 そして、日本の近代化にどのような役割を果たしたのか。当時の資料を駆使し、慶應義塾を中心とした私学の留学生たちの個々の事績を明らかにする。
序 章 本書の射程と概要
第一部 慶應義塾のアメリカ留学生 第一章 旧中津藩主・奥平昌邁とBPI(Brooklyn Collegiate and Polytechnic Institute) 第二章 兵庫県師範学校長・津田純一とミシガン大学 第三章 慶應義塾社頭・福沢一太郎とコーネル大学 第四章 時事新報社長・福沢捨次郎とMIT(マサチューセッツ工科大学) 第五章 慶應義塾社頭・福沢八十吉とハーバード大学
第二部 明治期のイエール大学留学生 第六章 慶應義塾とイエール大学 ……
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小川原正道(おがわら まさみち) 慶應義塾大学法学部教授。 1976年、長野県生まれ。 2003年、慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程修了。博士(法学)。 2013年より現職。 専門:日本政治思想史
主要業績: 『大教院の研究』慶應義塾大学出版会、2004年。 『評伝 岡部長職――明治を生きた最後の藩主』慶應義塾大学出版会、2006年。 『西南戦争――西郷隆盛と日本最後の内戦』中公新書、2007年。 『近代日本の戦争と宗教』講談社選書メチエ、2010年。 『福沢諭吉――「官」との闘い』文藝春秋、2011年。 『福澤諭吉の政治思想』慶應義塾大学出版会、2012年。 『西南戦争と自由民権』慶應義塾大学出版会、2017年。 『小泉信三――天皇の師として、自由主義者として』中公新書、2018年。 『明治日本はアメリカから何を学んだのか――米国留学生と『坂の上の雲』の時代』文春新書、2021年。 『日本政教関係史――宗教と政治の一五〇年』筑摩選書、2023年。
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